1月30日(木) シンクロ率 28 %

早退して病院へ。処置は終わっていた。やれることはだいたいやったのであとは様子見という感じ。

1月28日(火) シンクロ率 30 %

病院へ。診療科が2つあるのでいろいろ面倒。

1月27日(月) シンクロ率 29 %

Newton別冊『飛行機のテクノロジー 増補第2版』

1/17 発売の Newton 別冊『飛行機のテクノロジー 増補第2版』にて、戦闘機の解説のうち、F-4, F-15, F-16, F/A-18E/F, F-22, Su-35 のページを執筆いたしました。よろしければご覧ください。

幼少の頃に学研の『飛行機・ロケット』という図鑑をボロボロになるほど読んだが、それ以降は知識を更新する機会がなかったため、F/A-18 以降のことはあまり知らなかった。改めて勉強になった。掲載機種は編集部からの指定だったのでこちらでは選ばなかったが、可能なら F-2 を載せたかった。俺が戦闘機で一番好きなのは F-2。

直角の構造に対して内側から何かを当てると、どんな入射角であっても必ず2回反射して入射方向にそのまま戻るという性質がある。自転車の反射板などに使われているコーナーキューブはこの性質を利用している。このため、飛行機のデザインから「直角」の構造をなくしていくと、機体に照射されたレーダー電波が照射源ではない方向に散らされるのでステルス性を上げることができる。F-22 や F-35 の垂直尾翼が「垂直」ではなく外に傾いているのはそういう理由。ステルス性を考慮して垂直尾翼を傾けたのは SR-71 が最初らしい(SR-71 は内側に傾けている)。F/A-18 も傾いているが、これはステルスというよりは、迎角を上げたときに主翼で発生する渦が後ろに流れてヨー軸の安定性が悪くなるため、乱流ができる位置に垂直尾翼を立てて機体を安定化させるという意図によるもののようだ。

1月26日(日) シンクロ率 32 %

古巣仕事。かに座55番 e の表面が「黒色の鉛に覆われている」みたいな記述があり、鉛って黒いか? と引っかかっていろいろ調べてみても、炭素が多いという話くらいしか出てこなくて、はてさてと思っていてふと、ああ、もしかして「黒鉛」のことか、と気づいた。

…という話を編集の人にしたら、その人にも「え、黒鉛って黒い鉛のことじゃないんですか?」と言われた。違いますよ。

まあ、最初に graphite に「黒鉛」という訳語を当てた人が悪い気もするけどな、と思っていたら、英語の辞書には graphite の別名として black lead という語が載っていた。元はこれかよ!

天然の黒鉛鉱石や鉛筆の芯の見た目で分かる通り、黒鉛には金属光沢があるので、昔の人が black lead と名付けたのもまあ仕方ない。この金属光沢は自由電子が存在する(導電性がある)ことを反映しているわけですね。もともと黒鉛は black lead とか plumbago と呼ばれていて、鉛ではなく炭素であることが分かった18世紀になって、混同を避けるために graphite という語が発明されたとのこと。black lead より graphite の方が後だったのか。

1月25日(土) シンクロ率 30 %

Newton 2020年 03 月号

昨日発売の『Newton』3月号にて、和田桂一さん(鹿児島大学)らによる「巨大ブラックホールの周りでできる『惑星』」についての研究成果を解説する記事を書きました。「Cosmic Wonder」はジュノーの最新木星画像。よろしければご覧くださいませ。

取材では和田さんと久しぶりにお話ができて嬉しかった。20年以上ぶりか。和田さんは astrophysics.jp というドメインを持っているのがカッコいい。あと、研究室の基本方針がいい。

1月24日(金) シンクロ率 29 %

Perfume Closet #4 Phase 2。メンズもある。買わないけど、いい写真だなーと思いながら見ている。

朝の電車の中で、Dropbox に入れておいた JPEG 画像を iPhone で表示して画面キャプチャして「写真」の中に入れて編集機能で色塗りして保存してメールに添付して送る。ほんと、スマートフォンが俺の事業所。スマホがなかったらここまで自由度の高い仕事の仕方は不可能だった。ノート PC を持ち歩くとか、体力的に無理ですし。

1月23日(木) シンクロ率 20 %

朝まで原稿を書いて納品して外仕事へ。我ながら、よくやってる(言ってくれる人が誰もいないので自分で言うのさ)。

今度は概ね OK だったらしい。迷惑をかけてしまった。

1月22日(水) シンクロ率 25 %

手術(俺ではない)。手術室へ続く廊下の長椅子で家族がひたすら待ち、「手術中」の赤いランプが消えて執刀医が出てくると家族が駆け寄る、という昔のテレビドラマのようなイメージを抱いていたが、今は家族用のまあまあ居心地のよい個室があり、売店やカフェで買ったものを持ち込んで飲食も可能。隣の部屋の家族は子供がずっとゲームをしていてうるさかった。

5時間くらいで無事に終了。難易度としては若手にやらせるくらいのもので難しくはないと言っていたが、不測の事態などがなく終わってよかった。医師のブリーフィングを聞き、麻酔で寝ている姿を ICU で見る。人工呼吸器によって頭が小さく揺れ続け、たくさんの輸液の管が刺さっている。ベッドから出た管の先にはパックが付いていて、血の混ざったドレイン水が溜まっている。片足が彼岸にかかっているくらいの、ライトな生死の境がそこに存在しているような空間だった。ICU 内は携帯電話は電源オフ。自動ドアは二重。インターホンで開けてもらう必要あり。内から外に出るときはドアの足元にあるスイッチに足をかざすと開く。両手を消毒した状態でハンズフリーで開けるためのものか。

1月17日(金) シンクロ率 29 %

打合せ。ようやく道を覚えた。

阪神淡路25年。1994年までは「震災」というと関東大震災のことだったのが、1995年から2010年まではまず阪神淡路のことを指すようになり、2011年以降はまず東日本大震災のことを指すようになった。小学校の頃は「東海地震が来る」としきりに言われていたものだが、こうなるとは完全に予想外。

自宅 PC で使っているイヤホンがまた断線したのでフルワイヤレスにしたのだが、動画を観ると遅延が気になる。aptX 対応の BT アダプタを使っているはずなのに、なんか300-500msくらい遅れる感じ。Mac で使うとさほど気にならないのが謎。aptX より AAC の方が遅れるはずなのにな。どう考えても aptX の公称値以上に遅延している。Windows 8.1 だからだろうか。接続確立時に aptX のロゴは表示されるので、実は SBC でつながっているってことはないと思うんだが。

ということで使い物にならないので、BT アダプタをやめて Creative の BT-W2 にしてみた。これは OS 側からは単なる USB 外付けオーディオデバイスとして認識され、BT-W2 とイヤホンの間の BT 接続は完全に BT-W2 が面倒を見る(= Windows さんは BT イヤホンがつながっているとは認識しない)、というもの。これにしてみたら、遅延はまあ気にならないレベルにまで改善した。

自宅 PC の BT イヤホン化でいまだにエレガントな解決策がないのが、Win PC と Mac を一つの BT イヤホンで使う方法。一つのイヤホンを両方の PC にペアリングしてあると、イヤホンの電源を入れたときにどっちにつながるかは運次第ということになる。で、切り替えの仕方がよくわからない。Mac の方はメニューバーの BT アイコンにイヤホンの「入」「切」メニューがちゃんと出るのだが、Windows の方にはそういう UI がどこを探してもないので、Windows で切断して Mac に接続する、もしくはその逆の操作ができない。謎すぎる。

1月9日(木) シンクロ率 30 %

ダークエネルギーないかもよという話が飛び交う。加速膨張の発見でノーベル賞をもらった Ia 型超新星の観測データについて、実は Ia 型超新星は時代によって光度に系統的な差があって、その効果を考慮すると Riess や Perlmutter のデータから加速膨張は言えなくなるという主張。

今回の話のソースは Phys.org の記事だが、この記事は Phys.org が執筆したものではなく、この研究の著者が所属している延世大学のプレスリリースを一字一句そのまま掲載しただけのものである。記事の末尾に "Provided by Yonsei University" とある通り。

この手の「逆張り」論文はまあちょくちょく載るものだし、著者を見て「ああ全員韓国人か(察し)」くらいで流される程度のものだと思うのだが、なぜか盛り上がっている。素人はともかく、物理や天文の研究者までがこういうのに飛び付いて即 RT したりするのって、なんかみっともなくないすか。

Ia 型超新星の光度が本当に同じなのかについては確かに議論はあり、そこについて健全な懐疑を持つのは科学的に正しい態度だと思うが、1998年の加速膨張発見は1チームだけが言い出したのではなく、Perlmutter のチームと Schmidt, Riess のチームが互いに相手のデータを知らずに、せーの、どんで蓋を開けてみたら両チームとも「加速膨張」というクレイジーな結論だった、という点にインパクトがあったわけだし、その後も徹底的に検証されている。俺が学生だった頃も「あれは加速膨張でなくても説明できる」という研究の話をたくさん見聞きした。そういう時代がずっと続いて13年経ってノーベル賞を獲り、22年経った現在もほぼ確立した観測結果として受け入れられているわけなので、それなりに揉まれて生き残った話であることは知っておいてほしいところ。

あと、宇宙のエネルギー密度が物質3割、ダークエネルギー7割というのは、CMB のパワースペクトルからも導かれている。CMB からこの比率を出す際には、Ia 型超新星の情報には依存していないんじゃないのかな(教えて偉い人)。だから仮に Ia 型超新星が標準光源としてダメになったとしても、ダークエネルギーの存在は否定されないよね(実際、今回の論文著者たちもそこまでは主張していない)。

1月8日(水) シンクロ率 33 %

外仕事で柏方面へ。ひどい雨と寒さ。暖かくなるという予報は何だったのか。

陸の孤島のような場所だが、生協?の隣にちょっとしたカフェがあるのが救い。ケーキを注文したら凍っていた。まあそういうこともある。

旧友と久しぶりに会えた。

仕事始めからいきなり連日10通以上メールをやり取りする展開で、なかなかハード。もう少しゆっくり休みたかったなぁ。貧乏暇無し。

1月2日(木) シンクロ率 29 %

初夢は特に見ず。12/31 - 1/1 の夜には変な夢を見た。自分になぜか亡くなった姉がいて、その姉がなぜか生き返って現れてしばらく家族と一緒に過ごすが、再びあの世へ行ってしまう、みたいな話だった。なんかそういう映画があったような。俺には姉はいないし、姉が欲しいと思ったことも特にないので、なぜこういう夢になったのか謎。潜在意識の中ではシスコンなのか。

妹一家と初詣へ。今年は諸般の事情により市内の神社で済ませた。よく晴れた冬の日射しとか、屋台の香ばしい香りとか、甘酒の味とか、年に一度こういう雰囲気に触れることが大事である。おみくじは大吉だった。

頑張ります。そして病院へ。

1月1日(水) シンクロ率 30 %

寝正月。

諸般の事情により、今年も活動性は低め亭の見込み。ことよろ。

1日当たりの output の総量が決まっているというか、突き詰めれば結局、1日が24時間と決まっているからという点に帰着する。40時間くらいあればいいのに。地球の自転を遅くしてほしい。

元日に届いた年賀状を見ながら年賀状を書く。ほぼ、いただいた方への返信に限る方向で。自分の周辺の人々もどうもそんな感じっぽい。当たり前の慣習だと思っている行為も、30年くらい経過するとわりとあっさり廃れていくものなのかもしれない。

量子コンピュータ授業 #8 量子コンピュータの歴史。『日経サイエンス』の古田彩さん(現編集長)が2005年に慶應でやった講義。量子コンピューターの、主に理論に関する歴史を概観する講演。淡々と話しているが、ストーリーがきっちりできていて、面白くて感動した。全部見ると90分あるので気を付けろ。

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