4月30日(土) シンクロ率 28 %

元和通宝

蛍光灯を点けたまま寝てしまった。一度朝に起きたが目が痛い。涙が出る。電気を消して午後まで二度寝。

今日の YouTube。吉田拓郎&中島みゆき:永遠の嘘をついてくれ (つま恋2006) 。サプライズで登場する中島みゆきのオーラが凄い。シルエットだけで誰だか分かる。あえてピンスポを当てたりしないのもいい。それにしても凄い詞だ。恋愛に仮託しているけど、これはかつて自分が追っかけをしていた若き日のカリスマ・吉田拓郎に贈った中島みゆき自身の言葉だよな。中島みゆきがこの曲を拓郎に提供したいきさつも面白い。曲が作られたのは1995年で拓郎が癌になったのが2003年だから作曲当時に彼の病気のことは背景になかったと思うけど、今聴くとどうしても現在の彼の状況と重ねてしまう。

しかし吉田拓郎の Wikipedia の記事長ぇ。注が500個も付いている。

そうか、キャサリン妃になるのか。旧 MINI のコンバーチブルに乗ってくれたら面白かったけど、親父さん所有のアストンマーチンだったらしい。

今日の探しもの

4月28日(木) シンクロ率 29 %

神功開宝

金曜日力が凄い。

ソースコードが巨大すぎて切り分け方が思い付かない。途方に暮れる。しかも多段継承の嵐。なんつーか、多態を実現するために継承してるんじゃなくて、「メンバが増えてクラス定義が見にくくなっちゃったからここらで継承しておくか」みたいなノリ。親クラスから長女・次女・三女と枝分かれするわけでもなく、親 → 子 → 孫 → ひ孫 とひたすら直系で10代継承とか。一子相伝かと。元々描画のクラスだったのに子孫はコマンドパーサに変わってたりとか。お前継承の意味分かってないだろ、という。一番下の子孫にとっては先祖から継承した大量のメンバ変数は実質的にグローバル変数状態。何代前の先祖のメンバか分からん。何というスリリング。Tさんが Doxygen でドキュメントを生成してくれてようやく全貌が明らかになった。書いた奴は腹を切って死ぬべきである。

『Newton』購入。今回の地震と原発事故の特集。非常に良くまとまっている。特に巨大地震に関する記事は有用。買うべき。p.65 の SPEEDI を使った被曝線量予測の図はコントアのキャプションが逆だな。原発直近が 1mSv、福島市が 100mSv になっている。お詫びと訂正が出てますね。あと p.102 の「基礎抗」は「基礎杭」の間違いだろう。

今日の探しもの

4月26日(火) シンクロ率 31 %

富本銭

室内が暑い。

前兆すべり観測できず。東海の予知だけにリソースを割き過ぎている日本の地震予知体制は今回の地震で完全に敗北したんだよ。3月9日の三陸沖 M7.2 が結果的に前震だったわけだけど、あの時点で翌々日に M9.0 が来るなんて全く誰も予想しなかったわけだから。地震予知はファンタジーだとそろそろ認めないと。ゲラーさんがずっと言ってる通り、いい加減に日本の地震学者と気象庁は「科学」をやるべきだと思う。この期に及んでまだ「東海には東北より緻密な観測網があるからきっと前兆を捉えられるはず」とか言える感覚は理解できない。ゴッドハンド事件が起きるまで何もできなかった考古学界と同じ臭いがする。

今日の探しもの

4月24日(日) シンクロ率 29 %

寛永通宝

チャリで投票へ。市会議員も世代交代していてあまり知った名前の人がいない。それにしても俺の母校は外壁が汚いな。ケルヒャーの高圧洗浄機で掃除すべき。

帰りに川沿いのサイクリングロードを走る。気持ちいいがアブラムシが大量に飛んでいて閉口。もうそういう季節か。

新宿 Book1st で本を購入。俺の知りたい情報が載っている日本語の本はどうやら1冊しかこの世に存在しないらしい。

さまぁ〜ずさんが Perfume さんと『PS』で対談したようです。次号に載るのか。あ〜ちゃん、のっち、かりゆし。菓子折。ラビオリ。かりゆか。

今日の探しもの

4月23日(土) シンクロ率 27 %

元豊通宝(長崎貿易銭)

そろそろこういう動画をちゃんと見ておこうと思って探す。

岩手県大船渡市。「かもめの玉子」で有名なさいとう製菓の専務さん?が撮影した津波の映像。1本目、地震が収まる前に迅速に避難を呼びかけた行動はさすが。小川の魚が物凄い勢いで跳ねている。2本目の映像は見るのがなかなか辛いが、パニック映画の描写とは違う津波の本当の振る舞いが分かる貴重な映像。初めは本当に静かにやってくるんだな。そこからわずか数分で全部破壊される。「止めてくれ!」「何が防波堤だよ!」という撮影者の叫びが悲痛。YouTube のコメント欄で撮影者の方の後日談も語られている。

宮城県気仙沼市。気仙沼土木事務所の屋上から撮影されたものらしい。向かいにある高いビルは気仙沼合同庁舎。合同庁舎の3階の床くらいまで海面が上がっている。街灯が完全に水没する高さ。

宮城県南三陸町。破壊されていく町の様子を若い女の子が淡々と撮っている。母親らしき人の泣く声と、「お母さん大丈夫?」「もうだめだこれ、現実だから」と撮りながら言う女の子の言葉が重すぎる。

千葉県浦安市明海大学近く。地割れに沿って地面がずるずる動いている。液状化で水が噴き出す。「やばい、やばい…」とつぶやきながら逃げる撮影者の女性。完全に埋立地なので古い地盤の土地は存在しない。逃げるとすれば岩盤まで杭が刺さっている高層建築物くらいか。

今日の探しもの

4月22日(金) シンクロ率 28 %

寛永通宝鉄四文削頭千

今週も終わった。なんかいろいろ疲れた。

Web に資料があまりないので本を探そう。自分が持っている本は古すぎた。

豊崎愛生(けいおんの唯の人)のシングルが週間5位。他人への提供曲とはいえ、つじあやのの曲が Top10 に入ったのは初めて。めでたい。

今日の探しもの

4月21日(木) シンクロ率 30 %

眠れない。

掃除をする。バインダーは最小の厚みが背の幅で決まってしまうので空間の利用効率の面で非常に良くない。綴じた枚数が少ないものはクリアファイルに置き換え中。

林檎班先行予約申し込み。12月の公演を今から予約とは。

田中好子死去。若すぎるな。合掌。

チーム・アミューズ!! の「Let's try again」の PV を M-ON で捕獲。オリジナル曲と各アーティストの代表曲をつないだメドレー。復興支援企画ではあるが湿っぽくないし真面目くさってないのがいい。桑田佳祐が中心なのでビクターじゃない人達もみんなビクタースタジオに集まって歌っているのが面白い。Perfume が最前列で結構いい扱い。「ポリリズム」も使われているが、原由子と4人で「私はピアノ」を歌う場面が貴重。そして富田靖子を久しぶりに見た。最初は配信限定と言っていたが結局 CD+DVD でもリリースされるようなので出たら買おう。

Let's try again

今日の探しもの

4月19日(火) シンクロ率 29 %

天保五両判金

朝は雨降りだったが新宿に着いたら晴れていた。こんな日は虹が見えるかも、と思って期待したが見られず。

この御時世に23時までやっているありがたい喫茶店を発見。しかしパンケーキが卵焼きみたいな味。卵黄が多め亭?

String of Pearls。日周運動で上る星々の中を一列になって動かない光がたくさん。これは静止衛星とのこと。春は静止衛星のフレアが見やすいらしい。「太陽の赤緯が静止軌道の赤緯と等しくなる時期にこの現象がよく見える」と書いてあるが意味が分からずしばし悩む。絵静止衛星フレアを描いたら分かった。測心座標でってことか。静止衛星は天の赤道あたりを写真に写すとたまに写り込むことがあるが、こんなに明るくなることがあるとは知らなかった。

夜フクロウの更新来る。Leopard 版はこれが最後の更新だよ、とのこと。いい加減 Snow Leopard にすべきか。インストールディスクだけ買っていまだに放ってあるという。

4月17日(日) シンクロ率 30 %

レビウ【映】『CRAZY HORSE PARIS』

Tさんが貸してくれた DVD。ラスベガスでこのショーを観てきたとのこと。いわゆるストリップショーですかね。元はパリでやっているものらしい。パッケージには The art of female form. と書かれている。女体芸術。

見て思ったのは、踊り子さん達がみんな可愛い。全員フランス人らしい。アメリカのねぇちゃんは豊胸手術をしてるからダメということらしい。さすが分かってらっしゃる。このくらいのおっぱいが描く稜線が一番美しいんだよ。

演出で目を引くのは光と影のコントロールの素晴らしさ。舞台装置や衣装はそれほど派手ではないが、当てる照明で体を魅せている。メッシュとか水玉とか三角模様のような影のパターンがダンサーの体に張り付くことで女体の美しさとエロさが際立つ。いちいち俺のツボを的確に押さえてくるな。このショーの演出家とは共通のフェティシズムを感じる。いい酒が呑めそうだ。俺酒飲めないけど。DVD だとたまに俺の見たい所とは別の所にカメラが寄ったりするので、ぜひ実際のショーをライブで見たいものである。

Amazon で買った本がようやく全て届いた。

明日は掃除をしよう。

今日の探しもの

4月16日(土) シンクロ率 31 %

iPad

けふも地震で起きる。

戸袋にまたムクドリが巣を作って毎朝うるさいので撤去。棒でかき出したら大量の枯れ草やゴミが出てきた。ついでに雨戸も泥だらけで汚いので風呂場で掃除。すっきり。

iPod touch と iPad を iOS 4.3.2 に更新。壁紙も更新。そして自社アプリが起動しない。少し前に期限切れのプロビジョニングファイルをまとめて消したせいか。

4月15日(金) シンクロ率 30 %

レビウ【書】『三陸海岸大津波』(吉村昭)

これも今読むべきだろうと思って Amazon マーケットプレイスで購入。新刊は品切れ。『関東大震災』の姉妹編のように見えるが初版は1970年でこちらの方が先。当初『海の壁』という題で中公新書として出たらしい。その後中公文庫にするときに『海の壁』というタイトルは「少し気取りすぎていると反省し」、今のタイトルに変えたとあとがきにある。硬派だ。

内容は1896年6月15日の明治三陸地震津波と1933年3月3日の昭和三陸地震津波、1960年5月24日のチリ地震津波の被害をまとめた記録文学。初版執筆当時に明治三陸地震津波の体験者がまだ2人生存していて直接証言を得ているのが貴重。今回の地震ではほとんど報道されていないが、この本では明治三陸・昭和三陸の地震の直前に見られた前兆現象について詳しく書かれている。

津波が来る直前に1km以上も潮が引いて湾の海底が見えたとか、大砲のようなドーンドーンという音が海から聞こえたという証言もたくさん載っている。今回こういう現象が見られたかどうか大いに興味がある。落ち着いたらこういう研究もされるだろうか。

昭和三陸地震では夜中の2時32分に地震が来たものの、「こういう冬の日や晴れた日には津波は来ない」という古老の誤った言い伝えを信じて再び布団に入って寝てしまい、津波が来たときに逃げ遅れた人もいたとか。ただ、基本的には津波に対する警戒が日常的習慣となっている地域だけあって、地震が起きた後、念のために子供に外出用の服を着せたまま寝かせたという証言が多い。生き残った人々の多くは地震の後いったん床についてから、津波の襲来に「音」で気づいていち早く逃げ出して助かっている。津波の後に子供達が書いた作文もたくさん載っていて、肉親や知人の死を淡々と綴った文章が泣ける。

数十年に一度やってくる災害に毎日警戒して訓練を続け、ノウハウを次の世代に継承していくというのは本当に難しい。地震が来る → 家を飛び出して山にダッシュする → 津波コナーイ… というのを地震が来るたびに何年も繰り返すわけだ。毎回避難するが津波は一度も来ない。そんな日々が5年10年20年と続く。どうせ今回も来ないだろう、そんなに慌てて逃げなくてもいい、港に通うのが大変だからもっと下に家を建てよう、巨大な防潮堤も造ったから大丈夫だ…。そうやって人々の意識が少しずつ変わってきた頃にある日突然「本番」がやってきて、万単位で人が死ぬ。これは怠惰ではなく、人間はみんなこういうふうに慣れ、忘れていくようにできているんだろうと思う。「適度に慣れ、忘れる」ことのメリットは大きい。慣れ、忘れる能力がなかったら人は到底生きていけない。どうすればいいんだろう。戦争体験をどうやって継承するか、という問題と同じような話だ。真面目に考えると大きい話になりすぎる気がするな。

自分が一つ今回思い知ったのは、「破滅的災厄が来た後も人生は続く」ということだった。数十年・数百年という周期で来る災害にどの程度備えるべきかという話の時に、「そんな宝くじに当たるような確率の災難にもし遭ったら、もうその時はその時だろ。考えてもしょうがない」という感覚がかつての自分にはあった。そこで世界も人生も終わりにしてしまえるかのような錯覚があった。しかし実際に大災害が(しかも巨大地震と人類史上第2位の原発事故がコンボで)起きて「生き残った側」に置かれてみると、3月11日以降も日常は続いているし、ダメージを受けた人々と国土とシステムが自分の目の前にずっとある。やりたくなくても俺らが何とかするしかない。俺らの代わりに引き受けてくれる親切な人はいない。独り暮らしの洗濯物と同じだ。こういう状況を3月11日以前の俺は想像していなかった。それは俺の怠惰だったと思っている。

4月14日(木) シンクロ率 32 %

万年通宝

出社途中に新宿の高層ビルに立ち寄り。眺めがいい。新宿御苑の桜が綺麗。東口のロータリーもよく見える。実にジオラマエフェクト向きの写真が撮れそうだ。

ジャケ写解禁。キター!!! かっけー!!! 三人とも綺麗になったなあ(毎回これしか言ってない)。公式サイトの Top 画像はビーム出てないバージョン。クリックするとフルサイズに。ビーム出てないけどのっちの目からなんか出てる。かしゆかがなぜか唇に人差し指を。何だよこれ、あざとすぎるだろ! また iPod の壁紙変えなきゃならんじゃん(思うツボ)! 通常盤のほんわかジャケットもいい。2枚買わざるをえない。

親父から「お前物理とかやってたけど、電気とか分かるか?」と聞かれる。

俺「電気? まあ電磁気学とかは一通りやったけど」
父「電磁気学って言うか工学みたいな話さ」
俺「うーん、どうだろ」
父「いや、今『電気は貯められない』って話をしてるでしょ」
俺「ああ」
父「あれさ、水力発電とかは水でタービンを回して発電機を回すわけだろ」
俺「そうね」
父「それをさ、なんか重りをモーターと滑車みたいなので上げておいてさ、それが落ちる力で発電すれば電気を再生できるんじゃないのか?」
俺「ああ、まあそうだね。だから揚水発電ていうのが要するにそれをやってるわけだよ」
父「だろ? それを水の代わりに重りとか使ってできないのか? もちろん機械的なロスとかもあるんだろうけどさ。昔の時計とかはそういう仕掛けで動いてたわけだろ?」

親父は「学生時代に微積分で挫折した」というゴリゴリの文系だが、このへんの「自分で考えてそれなりにアイデアを出す能力」は大したもんだと思う。自分の脳で考えずに教義として反原発や原発推進を唱えて攻撃し合っている連中よりはるかに健全だ。

俺「アイデアとしては決して悪くないんだけど、たぶん実際にそういう仕掛けが使われてない最大の理由は『大した量を貯められない』ってところだろうな」
父「そうかい」
俺「仮に、1t の重りを 100m 持ち上げてエネルギーを貯めるとするだろ。この「重りタワー」で貯められるエネルギー E は E = m(重りの質量)× g(重力加速度)× h(高さ)だから、なるべく重いものをなるべく高く持ち上げるほどたくさんエネルギーを貯められる」
父「うん」
俺「で、仮に 1t で落差 100m とすると、E = 1000 (kg) × 9.8 (m/s-2) × 100 (m) でだいたい100万ジュール (J) になる。ジュールってのはエネルギーの単位で、「ワット(W)×秒」のことね。1W の消費電力のものを1秒動かせるエネルギーが 1 J」
父「ほう」
俺「だから100万 J のエネルギーがあると、100W の電球を1万秒点けることができる。1万秒ってたったの3時間だからね。これだけ大がかりな装置を作っても電球1個を3時間点けるエネルギーしか貯められない」
父「そうか」
俺「だから、こういうふうに位置エネルギーでエネルギーを貯めるとすると、ダムみたいに何万トンという桁の重りを使わないと割に合わないんだけど、そのためには村一つを沈めるほどの「場所」が必要になるわけよ(注:実際のダムの貯水量は何万トンどころではなく億トンの桁である。黒部ダムの有効貯水量は約1.5億トン)」
父「そうかー。ただまあ、これからは原発以外の科学技術で何とか電力を確保していかないとな」
俺「そうね」

1t の重りの体積は水なら 1 m3 だが、水より密度の大きい物質を使ったとしても重りのサイズは密度の 1/3 乗でしか減らないので、まあ1桁も小さくできるわけではない。上記の「重りタワー」が 1m × 1m × 100m の空間を要するとすれば、この装置に貯めておけるエネルギー密度は 10,000 J/m3 となる。一方、MacBook を7時間動かせるリチウムイオンバッテリーのエネルギー容量は 63.5 Wh = 228,600 J とのこと。大きさはだいたい 20cm × 10cm × 2cm くらいか。割り算するとエネルギー密度は 5.7 億 J/m3。てことで、重りタワーとか作るくらいならその空間にリチウムイオン電池をびっちり詰め込んだ方が5万倍も効率がいい。(もちろんそれだけのリチウムやコバルトといった資源は必要になるわけですが)

4月13日(水) シンクロ率 31 %

洪武通宝

「k(けー)」と「京(けい)」を勘違いして1日以上話が噛み合っていなかった二人。S君の一言でようやく気づいた。俺阿呆杉。

毎日10分の進捗報告ミーティングをやめて、なんかメールで日報を出すことになったらしいです。各々が提出したメールは1通に結合されて毎日1回全員宛に届く。でも言い出しっぺの人だけはなぜか書かなくていいらしい。対称性の破れ! 世の中ってふしぎ!

4月12日(火) シンクロ率 30 %

レビウ【書】『関東大震災』(吉村昭)

蔦屋で偶然見つけて、これは今読むべきだろうと思って読んだ。蔦屋では普通に棚に入っていて特に推されているわけではなかった。今こそ平積みにして売ればいいのに。と思ったら Amazon では在庫切れだな。関東大震災の被害記録や生存者の証言を掘り起こして書いたノンフィクション。元は1972〜73年に『諸君!』に連載されたものらしい。超右翼雑誌『諸君!』の連載だったにもかかわらず、Amazon のレビューで「反日作家」の烙印を押している奴が一人いるのが面白い(朝鮮人虐殺のくだりが気に入らなかったようだ)。

関東大震災では圧倒的多数が火災で焼死した。その点で今回の地震の被害状況とはずいぶん違っているが、巨大災害の実例として生々しい記述が非常に興味深い。有名な本所被服廠跡の火災旋風とか吉原の娼婦達が池に飛び込んで大勢亡くなった話とか、証言を読むとかなり凹む。地獄そのもの。血とか脂とか溺死体とか。

しかし、地震と火災による直接的被害の話はこの本ではあくまでも前菜で、本題はやはりその後の流言飛語の蔓延、自警団による朝鮮人虐殺、大杉栄事件という「極限状態の人間が他の人間を殺す話」の部分だろう。こっちの方が読んでいて数倍後味が悪い。恐怖心は人間をここまで残虐にするのか、という。これらの残虐行為が普通の市民によって行われたという事実が何といっても重い。同じ状態に置かれたら自分も殺すんだろうか。

というわけで、読むと精神的に落ちること間違いなしですが、それでも読んだ方がいい本だと思う。被服廠跡は今は横網町公園になって震災と大空襲の慰霊施設があるらしい。行ってみたい。

そういえば宮部みゆきの『レベル7』ってあったな。内容を完全に忘れている。原子力事故とは関係なかったような。

今日の tumblr(元の post ではなく post へのコメントの方に興味が)。

たかだか数十年の寿命しかない原発に対して千年に一度しか起きないような事象に対応しろと言われて、それにお金を払うやつがいるか。

原発の寿命を50年と仮定する。「1000年に一度起きる事象」を勝手に「1回あたり確率 1/1000 で起きる独立事象」とみなす(実際の地震は独立事象でも何でもないが華麗に無視)。この事象が50年間に起きる回数の期待値は、50回の反復試行と思えば 1/1000 × 50 = 1/20 回 だよね。日本の稼働している原発は18箇所くらい。だとすれば、1/20 回のリスクには金をかけて対処すべきだと思うけどなあ。…という高校数学レベルの話を理解した上でのコメントなんだろうか、という疑問。

4月11日(月) シンクロ率 29 %

和同開珎

Amazon マーケットプレイスの店4軒で古本を買ったら spam が増えた気がする。メールアドレス漏らしてますかお前ら?

今日も M7 の余震。久しぶりに地面がぐにゃっと揺れた。地下に大鯰がいるという昔の人の例えはこの感覚をよく表していると今回改めて思った。何かでかくてやわらかいものの背中に乗っている感じ。

Perfume 自宅でみせた技!? NHK の番宣動画。のっちがのっちクオリティ過ぎて凄い。声を出して笑った。

4月10日(日) シンクロ率 29 %

今年の

投票へ。うちは県議選のみ。これほど全く予習もせずに投票所に行く選挙はこれまでなかった。

ついでに地震後初めての洗車へ。ガソリン情勢が落ち着くまで走る気になれず放置していたので土と花粉が凄まじい。洗車機だけでは全く落ちない。しかも高圧ワックスコース(400円)にしてしまったため、残った泥汚れをワックスで固められてしまい、拭き取りが大変なことに。だから汚れがひどいときはワックスやコートなしの高圧シャンプーコース(200円)にしんさいってあ〜ちゃんが言ってたのに。シャンプーで2巡くらいするんだった。ジャパネットで売っているケルヒャーの高圧洗浄機がちょっと欲しい。

窓を開けて桜並木を見ながら走るのは最高に気持ちいい。対向車の MINI に挨拶された。

東京は石原慎太郎78歳が四選か。都民は彼を愛しているんだね。なお、こないだ亡くなった坂上二郎さんは76歳。こないだ引退を申し出たダライ・ラマ14世は75歳。

いつの間にか MVA が終わっていた。関和亮監督が BEST DIRECTOR 受賞。ようやく獲れた! 嬉しい。おめでとうございます。彼が監督したサカナクションの「アルクアラウンド」が BEST VIDEO OF THE YEAR。話題性からいっても今年はこれが獲らなくてどうするという感じではありましたが。BEST POP VIDEO は少女時代。「VOICE」は獲れず。残念。BEST ARTIST のカエラの写真がいい。俺はやっぱり女の子のびっくり顔が大好きらしい。

4月9日(土) シンクロ率 28 %

仙台通宝

小雨が降ったらしい。春特有の湿った土の匂いがいい。

夜に地震。がつんと揺れた。東松山が震央とは珍しいな。

黒木さんの【人の繋がり】【要約できない能力】という一連の tweet をまとめ。togetter って初めて使ったわ。俺がずっとモヤモヤしていた部分がうまく言葉にされていると思った。

入力も出力も過多になってちょっと疲れてきた。徒労感も。そろそろ糸を吐いて繭を作った方がいい頃かもしれない。

4月8日(金) シンクロ率 23 %

永楽通宝

あなたは独りじゃない。俺は独りだけどな。言うだけなら無料なので言ってみた。あまりいい言葉じゃないな。以前、ある人を励まそうとして、どんな言葉をかければいいのか分からなくて「独りじゃない」みたいなことをメールで書いてみたことがあったけど、返事が来なかった気がする。全く響かなかったんだろうな。今も後悔している。

たまに自分だけでは消化できないほどしんどいこともある。そういうときは誰かに話を聞いてもらえる環境があるといいなと思う。ふだんは一人の方が気楽だが。勝手なもんだ。みのもんた。

緊張を解こうと思って帰りに喫茶店に入って桜アイスのあんみつを頼んでうーん美味いぜ、とか思って食っていたら、後ろの席に女性二人組が入ってきて職場の同僚女性の悪口を楽しそうにやり始めた。気持ち悪くて泣きそうな気分になったので早めに帰る。紅茶が美味くて甘い物のラインナップが充実していて店員のお姉さんが可愛くて遅くまでやってて全席禁煙で全然繁盛していない静かな喫茶店、どこかにないすかね。新宿で。

そういえば辛いときには好きなものを思い出せばいい、ってマリア先生が言ってたな。

デーブ・スペクターが埼玉県上尾市出身の日本人だという説はやはり本当だと思う。高度すぎる

4月7日(木) シンクロ率 29 %

なんかあまり進まない。考えなければならないことが多い。

@hayano を「h-ayano」だと思うとちょっと萌える。

夜に大きな地震。宮城沖で M7.4。NHK の仙台駅前定点カメラの映像で、北の方でパチパチと何かが光ったと思ったら線路の東側の一帯が一斉に停電していた。送電線が切れたんだろうか。

2004年12月26日のスマトラ島沖地震 (M9.1) の後、スマトラ島周辺では2010年までに M7 以上の大地震が6回起きている。余震というよりは、最初に大きく割れた場所の周囲に歪みが溜まって1年おきくらいにどんどん連動して割れていく感じか。今回の震災もこれから4、5年はこんな感じで何度かでかいのが来ると思っておいた方がいいかもしれない。

4月6日(水) シンクロ率 31 %

月齢2.8

早起きが辛い。

今年の景気はどうなるのかな。夏にまた停電したら自宅勤務になるかな。みたいな話。それにしてもみんな iPad でプレゼンとは。

月齢2.8の月を撮る。GX200 はダイナミックレンジが狭いので細い月はなかなか綺麗に撮れない。月に露出を合わせると背景が超アンダーになる。地球照まで写そうとすると月が完全に飛んで肥大してしまう。一眼じゃないとダメか。

100mSvは安全か?(東京医科歯科大学准教授 新村芳人さん)。放医研あたりの人がよく「100mSv 以下の低線量の被曝は健康に影響しない」と言うが、それは疫学的にどういう意味なのか、様々な疫学調査の文献を引用して詳しく(批判的に)まとめられている。100mSv で発癌率はだいたい1.1倍くらいに増えるようだ。自分は「N mSv で1万人中 N 人癌になる」と暗記していたが、もう少し多いっぽい。ただまあ、こういう調査は難しいですよね。1発で 100mSv 浴びる場合と 1mSv を100回浴びる場合でも本当は違うだろうし。

4月5日(火) シンクロ率 29 %

レビウ【書】『小惑星探査機「はやぶさ」の超技術』(川口淳一郎監修・「はやぶさ」プロジェクトチーム編)

ブルーバックス。だが非常に濃い内容。「宇宙機としてのはやぶさ」の素晴らしさが一体どこにあるのか、はやぶさの細部に宿る「神々」の姿が詳細に解説されている。しかも執筆陣ははやぶさチームの各セクションのリーダーの人々。イオンエンジンなら國中さん、サンプラーは矢野さん、タッチダウン時の地形航法の話は白川さんが自ら執筆されている。はやぶさを構成する各ハードウェア/ソフトウェアについて、それぞれを「世界で一番知っている」人が書いているわけです。もう「この本がオフィシャル」と言うしかない。しかも構成は松浦晋也さんと大塚実さんが担当。マジでこれさえ読んどけば間違いない。

読んでみて痛感したのは総重量500kgという探査機の重量制限がいかにプロジェクト全体を束縛しているかということ。そしてこの厳しい制限をいかにアイデアと経験で芸術的にクリアし、米ロを出し抜いて人類初の成果を上げたかということ。『本物のプログラマ』という有名なテキストにも JPL の宇宙機を操る「本物」の人々が登場するが、この本を読むと「本物の人達はこんなにも凄いのか」と思う。ちょっと難しいところもあるけど絶対読むべき。個人的にはリアクションホイールの解説が非常に勉強になった。

「レーザービーム/微かなカオリ」初回盤を店頭予約。

P.T.A. 動画を見る。かしゆか・あ〜ちゃん卒業。のっちさんは単位不足で爽やかに中退。いや、いいじゃない。食えるかどうか分からんという理由であえて大学に進学したことを思えば今の状況は素晴らしい。俺も中退だし。関係ないけど。ビバ中退。そして三人の袴姿に萌え。

高濃度汚染水の話。「ピット付近」て書いているのは海水で、「ピット内」というのは汚染水そのものを採取したってことでいいのかな。この「ピット内」の汚染水がだいたい I-131 で 500万 Bq/cc とのこと。この水の大本はどのみち毎日 1000t 規模で入れている放水・注水なんだろうから、この濃さで毎日 1000t がどこかへ漏れていると仮定すると、5×106 Bq/cc = 5×1012 Bq/t = 135 Ci/t なのでだいたい毎日13万 Ci の放射能を含む水がどこかに漏れている。I-131 : Cs-137 が今 3:1 くらいだとすると Cs-137 では約 4万 Ci/日。元ボスの概算とほぼ同じだからまあこんなもんなんだろう。

過去最悪の海洋放射能汚染はセラフィールド(ウィンズケール)の再処理工場によるアイリッシュ海の汚染で、1952年から1990年までに 3×1016 Bq (81万 Ci) の Cs-137 が海に放出されている(小出裕章さんによれば 120万 Ci)。よって、あの汚染水のダダ漏れがこのまま続くと約1ヶ月分で福島沖の Cs-137 の総量がアイリッシュ海(の過去50年分)と同レベルになる。施設内に溜まっている分や地下水に行った分を考えず全部海に行ったと仮定すると、だが。なお、アイリッシュ海沿岸の漁師さん達には一応健康被害は出ていないらしい。漁師さん達の年間被曝量は汚染が一番ひどかった'70年代で 3 mSv/年くらいとのこと。

4月3日(日) シンクロ率 31 %

川口さんと國中さん

散髪。髪を切っている最中にラジオから緊急地震速報が流れ、床屋にいる人達の携帯電話が一斉に鳴った。今でかいのが来たら、半分だけ頭を刈られたテルテル坊主状態で逃げなきゃならないのか、と想像して切なくなった。

ザ・ハンバーグの美味さを実感するには250g以上を注文することが必要。トッピングのチーズはダブルにすることが必要。

CX でやっていた宇宙の番組を途中から見る。はやぶさのアニメがいろいろ凄かった。物理法則を超越した演出はさすが松本零士。イオンエンジンであんな加速ができたらずいぶん楽だろうな。

ちょっと恥ずかし。自分に何かできるわけではないが、今回の問題は「俺の問題」だ、とは思っています。なぜか否応なしにそう感じざるを得なかった。今までに俺が何か大事なことをサボったせいで、巡り巡ってこんなに人が死んでしまった、どうしよう、みたいな感覚。なぜそう思うのかはよく分からないが、自分が本当に楽しい4年間を過ごした第二の故郷と言うべき場所が徹底的に破壊されて万単位の人が死んだという事実があったからかも。R6 沿いの山元町・相馬・原町・浪江・双葉・楢葉、原発がある広野、四倉・いわき・大津港、このへんは接食の限界線がよく通っていたので観測で何度も訪れた。車窓から見える海岸が本当に綺麗な場所です。自分に縁のない土地で起きていたら残念ながらこういう気持ちにはならなかった気がする。そんなわけで今回の地震と原発事故は俺にとって「俺の問題」なので、菅が悪いとか東電が悪いとかあいつの言説はろくでもないとかいう、あいつがあいつが、という話はもうわりとどうでもいい感じ。それより「俺は」この先この問題をどうしよう、というのをずっと考えている。

4月2日(土) シンクロ率 28 %

津波にのまれて溺れる夢を見た。あまりこういう夢は見ないので珍しい。

MJ SP を見る。衣装が可愛い。かしゆかさんのスカート丈は AKB まで含めて出演者の中で一番短かった。長時間鑑賞すると人体に影響を及ぼすレベル。

ワンルーム・ディスコ

日本気象学会理事長からのお知らせ。元ボスのところで数日前にリンクされていたが朝日だけが記事にしたようである。こういう犬っぽい発想は気象屋さんならではなんでしょうか。ああ、気象庁 OB なのか。

4月1日(金) シンクロ率 29 %

ついに電車が特急を除いて平常運転に戻った。帰りに電車を間違えて拝島に連れて行かれそうになった。状況の変化についていけてない。

俺が聞いたどこかの会社の話。その会社の一部の人々にとって、4月1日はいわゆる不謹慎厨と対峙する日である。今年のネタに対してもそのようなご意見を数件戴いたらしい。担当者は非常に真面目な人物なので、戴いたご批判は真摯に受け止め、誰かを傷つけないように、誤解や騒動を招かないように、なおかつ笑いとしての水準をクリアするように、見せ方を毎年少しずつ工夫している(それでも届くクレームのメールを読むときの彼の心労は察するに余りある)。当初「今年はやめよう」という話になっていたが、直前になって社内から上がってきたネタの内容を見て担当者は「これは今年こそ出すべきだ」と決行したらしい。会議で一度決めたことを独断で覆したために担当者は社内の大人から怒られたが、ネタを読んだ被災地の方からは「素晴らしい記事でした」との言葉を戴いたらしい。その担当者の人を俺はかっこいいと思う。俺が聞いたどこかの会社の話。

不謹慎だという意見は結局、「微妙な問題にはなるべく触れないで形式上謹み慎んでさえいればいい」という怠惰と思考停止の裏返しだ。放っておいても余生を逃げ切れる傍観者の老人達にはお似合いのご意見だが、愛するものも汚いものも傷ついたものも壊れた原発もこれから全て背負って長い距離を走らなければならない我々には必要のない言葉だ。

@hayano 先生の tweet。

【April Foolにしても,ありえない!】ガンマ線による東電の核種の同定に,明らかな間違いあり.プロなら全員同意するはず.もとのガンマ線スペクトル,一度見せてください→ @OfficialTEPCO http://plixi.com/p/88437524
8:07 AM Apr 1st

(東電の放射線測定には,こういう http://bit.ly/i5q1SB 明確な間違いもあるんだから,塩素38検出のニュースだけを見て最臨界と結論するのは早計.データはもっと総合的に見なければ,です.)
8:23 AM Apr 1st

3/18 の福島第二の敷地内の空気から Cl-38m が 3.18 Bq/cc 出たと。他の核種の放射能は 10-3〜-5 Bq/cc なのにこれだけ異常に多い。Cl-38m は励起状態の原子核で、半減期0.715秒でガンマ線を出して普通の(基底状態の)Cl-38 になるので数秒で消えてなくなる。こんな短寿命の核種は検出器を持った人のすぐ隣で核分裂が起きている場合でもなければ受かるはずがない。まして事故の起きていない第二原発の敷地に存在するはずがない。

放射性物質を検出する際には物質を直接(直接って何だ?)検出するのではなく、放射性物質が出す放射線(たぶんガンマ線)のエネルギーを計っている。この核種は何 eV のガンマ線を出すというのが決まっているので、ガンマ線のエネルギースペクトルを見ればそこにどんな放射性物質がどれだけあるかが分かる。今回のケースは Cl-38m が出す 671 keV のガンマ線とよく似たエネルギーのガンマ線を出す別の核種と取り違えたんだろうか。

延期になっていた Perfumecapsule の CD の発売日が決定。capsule の「KILLER WAVE」は「WORLD OF FANTASY」に改題。残念だがこしこのジャケ写がそのままだったのは嬉しい。


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