3月22日(日) シンクロ率 18 %

どこでもそうだと思うが、患者には高齢者が多い。俺は入院病棟では若手の方。脚を折ったり腰を痛めてコルセットを巻いたりした老人がたくさんいる。自力で排泄ができない患者も多いので、トイレで介助する看護師や看護助手さんの大きな声が常に病棟に響いている。トイレの介助が必要な患者の多くは耳が遠かったり認知症が進んでいたりするので、必然的に看護師の声も大きくなる。話の通じない老人たちを相手に、いつもみなさん明るく粘り強く対応をしていて、大変な仕事だと思う。

車椅子で入れるトイレは1フロアに約10か所、それ以外のトイレも数か所ある。トイレでおむつの処理がされたり、認知機能の低下した老人がトイレの床に尿をまき散らしたりして、たまに臭気が漂う。腰を怪我した患者はいきむことができないので便秘になる。下剤が処方されるが、それでも出ない場合には看護師が病室で摘便することもある。毎日のそういう事象を、若い看護師さんや看護助手が24時間対応で笑顔で処理していく。最初は救いのない戦場のような光景にも見えたが、そのうちに、これが人間という生き物の本質なんだなと分かるようになる。人間は食べて出す生き物。きっと育児を経験した人も同じようなことに気づくのだろう。

腕に金のデイトナをはめている金持ちそうなおっさんが歩行器を押して歩いているのも見かけた。金持ちも貧乏人も怪我をするときは平等。

3月21日(土) シンクロ率 15 %

Newton別冊『数学の世界 図形編 改訂第2版』 (ニュートン別冊) | |本 | 通販 | Amazon

談話室にヤクルトの自販機があって、ソフールというヨーグルトが売られている。これが美味い。クリームがちょっと入っている。リハビリでしごかれた後、これを食べるとほっとする。

3/16 発売の Newton 別冊『数学の世界 図形編 改訂第2版』で、M.C.エッシャーの作品に登場する幾何学的モチーフに関する記事を一部書きました(改訂で紹介作品の一部を入れ替えた箇所を新たに執筆)。東京オリンピックのエンブレムの幾何学解説などもあり、なかなか面白いムック。よろしければご覧ください。

3月20日(金) シンクロ率 13 %

救急外来で三角巾で吊ってもらった直後から、右腕にむくみが出てぱんぱんになっている。筋肉を動かさないと血流が悪くなって溜まるらしい。さらに、骨折した上腕からの内出血も前腕に溜まって、吊っているときや寝ているときに重力的に下になる部分の皮膚に痣ができる。押すと痛い。骨折部位よりもむしろ、むくみによる前腕の腫れの方が痛い。そのうち自然に消えていくらしいが。指も、よく動かせて血流が維持されている指先だけを残して変色している。凍傷とは逆だな。

内出血 内出血

「はやぶさ2」人工クレーター生成の瞬間の連続画像が凄い。待避した「はやぶさ2」から分離された DCAM3 で撮影されたもの。噴出物のカーテンがリュウグウの自転でこちらに回り込んでくるのを俯瞰で見るというのが凄い。「はやぶさ2」がこれまでの太陽系探査と大きく違うのは、静的な画像だけでなく、こういう短い時間スケールの変化を動画や連続画像という形でふんだんに見せてくれたことだと思う。

論文で発表された、人工クレーターから飛び出していくエジェクタの連続画像です。SCI衝突185秒前、衝突後3秒、5秒、36秒、100秒、192秒、396秒、489秒の画像が連続的に表示されています。右の画像は、左の画像を拡大したものです。
画像のクレジット:JAXA、神戸大、千葉工大、高知大、産業医科大 pic.twitter.com/g6rmAl4T0R

— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) March 20, 2020

3月18日(水) シンクロ率 8 %

お粥から食事再開。断食明けのご飯の美味さ。

術後のX線写真を親が持ってきた。いい感じに一本筋の通った男になりました。

術後 術後

中央の骨片がずれたままだが、そのうち周りに骨ができるのでこのままでいいらしい。髄内釘は入れっぱなしでも問題ないが、まあ半年〜1年後に抜いた方がよいとのこと。そのときはまた全身麻酔。

就寝中に痛みが増す印象。1G 重力の下で上半身を立てている方が過ごしやすい。何度も起きてしまうので今日も座薬をもらった。寝付けないので、西暦から干支を求める暗算をずっとやって朝を待つ。645年は乙巳。710年は庚戌。794年は甲戌。

3月17日(火) シンクロ率 3 %

手術。人生初の全身麻酔。手術室に運ばれて、麻酔医や看護師に囲まれて、へぇ、手術室に音楽が流れてるんだ、などと思いながら、言われるままに深呼吸をしたのが覚えている最後で、気づいたら元の病室で寝ていた。親がいたので管だらけの状態を記念に写真に撮ってもらう。麻酔から覚めかけの状態でいろいろ話した気がするが、内容を覚えていない。

寝ている間の記憶も曖昧だが、夜中に痛くて寝られなくて座薬を入れてもらったのは覚えている。あとは、腹が減った、海苔佃煮をのせたご飯が食べたい、とひたすら考えていたり、『アウトレイジ』の新作に自分が出演するオファーを受ける夢を見たり、林檎さんのライブでの早着替えシーンの裏側だけを集めた FC 限定 DVD が出るという夢を見たりした。

朝から水を一滴も飲んでいないが、点滴を入れているせいか頻繁に尿意を催す。人生初の尿器使い。

3月16日(月) シンクロ率 12 %

入院。手術に備えて CT を取った。骨を 3D で見られるのでX線写真より分かりやすい。真っ二つに折れたのではなく、正確には上・下・中央の3つのパーツに割れていた。この 3D モデルのデータ欲しいな。3D プリントしたい。

術後はしばらく入れなくなるということで、介助してもらいつつシャワーを浴びる。看護師ものの AV とか、そういうファンタジーが世間にはいろいろあるが、実際に当事者になると常に傷が痛くてそれどころではないし、患者のために動いている医療者の方々のプロ意識を目の当たりにすると、ただただ尊敬の念しか湧かない。

納品書・請求書を送れとの連絡。iPhone, iPad は持ってきているので、freee の iOS アプリを入れてみた。郵送は無理だが PDF は作れた。クラウドサービスのいいところ。メールで送付。

3月14日(土) シンクロ率 10 %

外来へ。席に着こうと上着を籠に置いている段階で、先生が「結論から言うとね、これは手術です」と、昨夜のレントゲンを見ながら宣う。右上腕骨の骨幹部骨折。髄内釘という金属の棒を上腕骨のてっぺんから骨髄に通し、折れた上下の骨をこれにねじ止めする。髄内釘を打ち込む穴とねじの穴を数か所開けるだけなので、筋肉や骨膜を大きく切開する必要がなく、回復は早いとのこと。手術は火曜で月曜から入院。痛いのと、ぐにゃぐにゃ動くのが気持ち悪いので、なるはやでつなげて欲しいところ。

妹と姪っ子が来て自転車を回収してくれていた。フロントとリアの泥よけが激しく変形している。前はともかく後ろがなぜこんなに凹んだのか謎。

各方面に連絡。今月は収入激減だな…。これが自営業。

3月13日(金) シンクロ率 5 %

大学時代の同期S氏K氏と新宿にて会食。閑散としているといったことはなく、金曜夜だけにまあまあ人がいた。点心の店で濃厚接触。ずいぶん遅くまでいてしまった。

0時前に地元駅に着き、家路についてしばらく自転車をこいだ後で、そうだ、本局に郵便物を取りに行くんだった、と思い出して引き返す。PASMO のチャージ作業がいい加減かったるくなってきたので、オートチャージにするためのクレジットカードを作り、それが局に届いていた。

郵便物を受け取って再び家路を急ぐ。右折して橋の歩道に進入したところで、少しだけ進入速度が速かったのか、左にふくらんだ。この橋は歩道と車道の境に欄干のような柵があるのだが、そこが1cmほど歩道よりも低く掘り下げられている。そこに前輪がはまった。おっと、と立て直そうとした次の瞬間、ガーンと右に転倒。

どうなったのかいまだに分からないが、自転車と体が絡み合うような形で倒れ、しばらく仰向けに地面に転がった後、左半身が下になるようにえいやっと姿勢を変えたのは覚えている。そのとき、右腕に激痛が走るとともに、ぐにゃぐにゃと想定外の動きをしているのを感じたので、これは折れたか脱臼したかどちらかだな、と思った。もしあのとき郵便局へ引き返さずにそのまま帰っていたら転ばなかったかもしれんなあ、と、多世界解釈的な運命の分岐を考えたり、今もらっている仕事の発注元にキャンセルの連絡をしないと、…などと考えていた。

何とか体を起こして、倒れた自転車の脇に正座するような形でうずくまり、電話を取り出して家にかけたが、あいにく誰も出ない。寝ているのか。若いお兄さんが通りがかって声をかけてくれた。救急用品を持っているとのことで、それを出そうかなどと話をしているところに、偶然パトカーが通りかかった。お巡りさんが救急車を呼びつつ、状況確認など。自転車を橋のたもとに立ててくれ、無線でいろいろ連絡し、転倒した場所の住所と時刻、警察署の問い合わせ窓口などを書いたメモをくれた。保険の請求の際に要るとのこと。

10分ほどして救急車が来たので、これに乗り込んで隣市の整形外科へ。右腕の肘から先がぶらぶらしている。指は動かせる。「脳が認識している手先の位置」と「目に見えている手先の位置」が違っていて、現象としては非常に面白いが気味が悪い。救急隊員の方から問診やチェックを受けているうちに病院に着き、車椅子で救急窓口へ。小学生の頃にも側溝に落ちて一度右腕を骨折した。そのときにレントゲンを撮りに来たのと同じ病院。建物が変わり、綺麗になっている。

激痛の中、何とかX線撮影を終えて当直医の診断。右の上腕骨がばっさり折れていた。ひびのような曲線も入っている。「これは手術ですね」「金属の棒を入れます」とのこと。明日改めて外来に来いということで、親を呼んでいったん帰宅。預かり金を取られた。こういうケースだと受診せずにバックレちゃう人も結構いるのだろうか。

3月6日(金) シンクロ率 31 %

確定申告完了。freee からの電子申告にはいくつか方法があるが、freee が出している連携アプリケーションを使う方法で無事にできた。申告書の提出は一瞬で終わるが、事前準備がめんどくさい。一度やれば来年からは不要になるはずではあるが。

e-Tax のアカウント(利用者識別番号)を登録するときにパスワード(暗証番号)を決める必要があるが、それとは別にもう一つ、「納税用確認番号」というのも決める必要がある。あと、マイナンバーカードの電子証明書とペアになったパスワードも必要。これはマイナンバーカードを作ったときに自分で市役所で決めて、紙に記入したものを持っているはず。

3月3日(火) シンクロ率 29 %

初の時差出勤。混んでないのと、人々が殺伐としていないのがいい。あまり寒くないのもいい。まあ前の前の職場はもっともっと遅かったわけだが。

早出の人と遅出の人がいるので、作業を依頼する時間などに注意が必要。

母は今年もちゃんと雛人形を飾っている。五月人形もあったはずだが、あれは飾られているのを見たことがない。鯉のぼりは子供の頃に父が揚げていた。狭い敷地に不似合いなほど大きな鯉で、でもカッコ良かった。若き日の両親が、豊かな暮らしでなかったにもかかわらず俺のためにやってくれていたんだということが今は分かるが、当時は全く実感がなくて、喜ぶ表情を親に見せてあげられたかどうかの記憶もあまりなく、何だか申し訳なく思っている。

"Fire, water, shelter, food" で有名なエド・スタッフォードが3月に来日するというので見に行きたいと思っていたが、案の定延期に。あくまでも「延期」なので落ち着いたら来てくれるとは思うが、いつ落ち着くのか…。

3月1日(日) シンクロ率 28 %

オイルショック時代のサランラップ。この黄色と赤の箱は覚えてる。

フリーマン・ダイソン死去。2014年に IPMU News に載ったインタビューが非常に面白い。聞き手は福来さん。IAS時代のアインシュタインとオッペンハイマーをこき下ろしていたり、ツヴィッキーを評価していたり。

ダイソン球の起源、そして誤解されたイメージ - 100光年ダイアリー。ダイソンは恒星の周囲を人工の "biosphere" が取り囲むと言っただけなのに、なぜか恒星を覆う「球殻」と誤解されて流布してしまったという。

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