2017/05/23 GRUEN PRECISION 2016/09/18 セイコー 52 ロードマチックスペシャル 2016/03/21 セイコー 45 グランドセイコー 2016/02/02 ENICAR Supertest 2015/12/03 OMEGA Seamaster 600 2015/06/12 UNIVERSAL GENÈVE Cal.263 Military 2015/02/10 OMEGA Seamaster Cal.420 2014/11/05 BULOVA Accutron Railroad Approved 2014/09/10 TISSOT STYLIST 2014/08/14 セイコー チャンピオン 2014/06/06 セイコー メカニカル SARB009 2014/04/19 シチズン ホーマー 2014/03/20 ALESSI AL6003 2014/02/13 セイコー クラウン鉄道時計 2014/02/03 カシオ A158W 2013/11/30 シチズン ダイヤモンドフレーク 2013/11/20 GE Clock 1H1412 2013/10/24 オリエント オリンピアウィークリー 2013/08/24 OMEGA Seamaster Mariner II 2013/08/06 IWC Automatic 2013/05/14 OMEGA 30mm Cal.286 2013/05/06 SCRIPT QUARTZ 2013/04/12 セイコー 56 キングセイコー 2013/03/29 セイコー SUS Automatic 2013/03/08 OMEGA 30mm Fleet Air Arm Watch 2013/02/11 JUVENIA 2013/01/30 Спортивные 2012/12/11 AS1130 Military 2012/11/27 GRUEN PRECISION 2012/11/11 OMEGA 30mm Military 2012/10/12 OMEGA Cal.283 2012/09/23 セイコー5 2012/08/27 HAMILTON Khaki King Quartz 2012/08/09 セイコー 56 ロードマチック 2012/07/27 OMEGA Seamaster COSMIC 2012/07/09 HAMILTON Automatic 2012/05/28 ELGIN A-11 2012/05/16 シチズン ホーマー鉄道時計 2012/05/07 POBEDA 2012/04/28 ENICAR STAR JEWELS

2017/05/23 GRUEN PRECISION

1960年代のグリュエン PRECISION 手巻。極めてシンプル。植字文字盤が良い。グリュエンは米国の時計メーカー。黄金時代は WW2 前から1950年代までで、'50年代終わりに創業家が事業を売却し、御多分に漏れず1970年代終わりに潰れる。そのせいか1960年代以降のモデルは全く人気がないようで、ebay で数千円で買える。作りは悪くないし俺は好きなんだけど。手巻の時計を使ってみたいけど高いし、という人に超おすすめ。ムーブメントは N510SS という17石のもの。グリュエンは1960年代に入っても夜光塗料にラジウムを使っていたようで、これも6時位置に「Ra SWISS Ra」の文字あり。

GRUEN PRECISION GRUEN PRECISION

2016/09/18 セイコー 52 ロードマチックスペシャル

52ロードマチックスペシャル

5ヶ月かかってようやく修理が完了したロードマチックスペシャルを受領。巻真が抜けてしまって修理を頼んだが、地板やらあちこちの摩耗がひどくて完全には直らずとのこと。リューズを引くときは優しく、引くというよりは隙間に爪を差し込んで浮かすくらいの感じで。風防ガラスの交換も無理だった。自分で磨くしか。

モノは1972年7月製造のロードマチックスペシャル 5206-6110。Cal.5206A の25石8振動。いかにも'70年代というカラー文字盤。今の感覚だとレディースでもいいくらいのサイズ。秒針規制もカレンダーの早送りもあるしカレンダーは0時で瞬間送りだし、現代に普段使いするにも言うことないっす。年代物なので防水は無理ということくらい。ブルーメタリックの時計はなんか知らんけど集めてしまう。何か幼児期の刷り込みがある気がする。

2016/03/21 セイコー 45 グランドセイコー

45GS

サンストリート亀戸はかつての第二精工舎亀戸工場の跡地。ということで、この亀戸工場で1969年9月に製造されたグランドセイコー 4522-8000 が本日のお供。45GS はヴィンテージ GS の中ではなぜか安い。平民の私にも買える。これは裏蓋のメダリオンが失われてしまっているのと文字盤が焼けているので余計に安かった。手巻10振動。ケースの直線的な edge が好き。45系ムーブメントはセイコーの手巻の中では最高傑作と言われているらしい。1967年の天文台クロノメーターコンクールで成績が良すぎて、面子を潰されたスイス人がランキング発表を中止せざるを得なくなったという第二精工舎の16振動 cal.052 ムーブメントの子孫。ぜんまいを巻き終えてもなかなか動き出さないことがあって、古いせいかと思っていたが、10振動のムーブはもともとそういう感じらしい。

2016/02/02 ENICAR Supertest

Enicar Supertest

エニカの自動巻 Supertest。1960年代製造。エニカの時計はかつて日本や中国に大量に輸入された。今も中古市場に掃いて捨てるほど出回っていてさほど高級なイメージもない。しかしこの "Supertest" というモデルはエニカの中でも最高級モデルでちょっと別格だったらしい。公認クロノメーターでこそないが、エニカ社内で3日間の動作テストを行って日差5秒以内という基準を満たした認定証を付けて販売されていたらしい。だから Supertest という名前なのね。よって性能としてはほぼクロノメーター。ムーブメントは AR 1125。この頃はまだ自社開発ですね。石数は中を見てもどこにも書いていなかったが、文字盤に "RUBYROTOR 300" と書いてあるのでたぶん30石か33石。RUBYROTOR というのもよく分からないが、自動巻きのローター部分にもルビーを使っているってことなんでしょう。多石化が流行った時代の時計。ゴツッとしたインデックスと太い針が気に入っている。当時はかなり高かったんだろうと思うが、これもオークションで2,000円くらいで手に入れた。かつての名機が捨て値で売られているのを見るとついかわいそうになって買ってしまう。オーバーホールもせず普通に使えている。裏蓋の内側には昭和40年と47年に OH をした日付が残っていた。40年もやっていないなら本当は OH して使った方がいいな。

2015/12/03 OMEGA Seamaster 600

Omega Seamaster 600 Omega Seamaster 600

1966年製造のオメガシーマスター600。ムーブは手巻き・カレンダー付きの Cal.611。角張った植字インデックスがレトロで気に入っている。オメガはあまり数字の文字盤が好きでないのか、このへんのシーマスターはバーインデックスのものが多くて、こういう数字インデックスのやつはあまり見かけない。シーマスター600の「600」は600m防水という意味ではなく、600番台のキャリバーを使っているのが名前の由来らしい。

Cal.6xx は自動巻ムーブメントである Cal.5xx のローターをなくして手巻きムーブとして設計し直したムーブメント。肩が斜めに落ちているのはローターが乗っていた名残とか。パーツが真ん中にしゅっと集まっていて歯車があまり見えないので、眺めてもあまり面白いムーブではない。でもさりげなく微動緩急針だったりするところがさすがオメガ。

2015/06/12 UNIVERSAL GENÈVE Cal.263 Military

Universal Geneve Cal.263 Universal Geneve Cal.263

1942年製ユニバーサル・ジュネーブの手巻。夜光入り全数字インデックスと夜光入りペンシルハンドと赤秒針という、いわゆるミリタリーデザイン。特に軍の刻印はないので民生品と思われる。vintage military watch といった検索語でいろいろ探しているとこの手のミリタリーダイヤルは頻繁に見かける。今は消滅してしまったB級メーカーに多い印象。この時計は古い割に文字盤の状態が良い。最初リダンなのかなとも思ったが、プリントが繊細だし夜光の黒変が進んでいてサーベイメーターにも反応するのでオリジナルだろうと信じている。24時間の目盛数字がブルーなのがかっこいい。中身は Cal.263 という17石の機械。耐震装置付き。出車式でチラネジ付きてんぷ。動く姿を見ていると楽しい。裏蓋にシリアル番号が刻印されているが、91xxxx なのでおそらく1942年製造と思われる。

ユニバーサル・ジュネーブはスイスの名門。マイクロローターを搭載した自動巻や複雑機構付きクロノグラフのトリコンパックスが有名だが、こういう何でもない三針の時計はあまり人気がないのか安く買える。いかにも工業製品という今のセイコーメカニカルの機械などと比べると、この時代の名門メーカーのムーブは中級モデルであっても美しい。ユニバーサルはスイスの中では珍しく1970年代にはクオーツに積極的にシフトしていったメーカーだが、御多分に漏れず厳しい経営状態となって1989年に香港の企業に買われて現在に至る。

2015/02/10 OMEGA Seamaster Cal.420

OMEGA Seamaster Cal.420

1950年代オメガシーマスター。ムーブメントは Cal.420。ケースの縁が太くてラグも太い所がいかにも1950年代という感じで好き。シーマスターというとスクリューバックで自動巻という印象だがこれは 420 なので手巻。裏蓋もスナップバックなのでシーマスターとはいっても防水性はあまり期待できなかったのではないかと思われる。Cal.420 はマイナーではあるが稀少というほどでもなく、市場でまあまあ見かける。しかし情報が少ない。オメガの歴史を紹介した本でもたいてい、30mm という傑作ムーブがあり、それから半回転自動巻の Cal.300 番台が出て全回転の Cal.500 番台になりました、500 番台から自動巻機構が省略されて手巻の Cal.600 が作られました。――という感じで 420 にはほとんど触れられないことが多い。不思議。

時計の歴史では、秒針というのは6時位置に小秒針が付くスモールセコンドが先で、今のように三針が全て中央にあるセンターセコンド(中三針(なかさんしん))は WW2 くらいから出始めた方式。オメガの 30mm にはスモールセコンドとセンターセコンドの両方があったが、30mm のセンターセコンドは出車(でぐるま)式という、スモセコの輪列に無理やり歯車を一つ追加して中央の秒針を回す過渡的な方式だった。ムーブの受板の上に出車が文字通り「出て」いて、中途半端な見た目だが機械っぽくて好きな形。Cal.420 も出車式中三針だが、出車から秒カナにかけて長い受板がもう一枚被さって二階建てのように見えるのが特徴。

2014/11/05 BULOVA Accutron Railroad Approved

BULOVA Accutron BULOVA Accutron

本日は1970年製造のブローバアキュトロン。音叉時計という、電気仕掛けだがクオーツに精度で負けて短命に終わった時計。電磁石と組み合わさった音叉が入っていて、電源が入るとこの音叉が 360Hz で振動する。この振動で歯車を駆動して針を回すという方式。耳を近づけるとキーンという 360Hz の音が聞こえてなかなか未来的。秒針も完全にスイープ運針に見えてかっこいい。

一般に、時計の調速機構は機械式(てんぷ)にしろ音叉にしろクオーツにしろ、結局は固有振動数で振動している物体の等時性に依っている。力学で習う通り、振動子に周期的な外乱を加えたときに振幅が変化する度合は、外乱の振動数がその振動子の固有振動数に一致するときが最大となる。強制振動の共鳴というやつ。外乱に共鳴するとブランコの振れがどんどん増すのと同じで振動の振幅が一気に増えて等時性(微小振幅の近似)が破綻し、歩度の乱れにつながる。腕時計では外乱の典型的な振動数は人間の腕の振りや歩き・走りの振動なので 1-2Hz くらい。よって振動子の固有振動数をこれよりずっと高くしておけば時計の精度が上がる。また、振動子の固有振動数が高ければ高いほど、共鳴するあたりでの振動数 vs. 振幅の応答曲線が鋭くなり、固有振動数からちょっとでも外れた振動数の外乱には応答しなくなる(こういうのを Q 値が大きい振動子という)。ということで、振動子の固有振動数が高いほど Q 値が大きく精度の良い振動をするため、時計の振動子は時代とともに振動数の高さを追求していった。機械式時計のてんぷは5振動 (2.5Hz) 〜10振動 (5Hz) で精度がだいたい日差10秒程度だが、音叉時計は 360Hz で日差2秒くらいらしい。ブローバはこれで天下を取れると考え、提携他社にもこの技術をライセンスしてシチズンやオメガからも音叉時計が発売されたりしたが、すぐにセイコーがクオーツを腕時計に搭載することに成功し、圧倒的な精度で世界を席巻してしまった。現代のクオーツ時計の振動数は 32,768 Hz で精度は月差10-30秒くらい。結局、音叉時計の時代は1960年の発売から1970年代初めまで、10年余りで終わった。

このアキュトロンは初代の Cal.214 というやつで、リューズがケース側面ではなく裏蓋にある。半円形のハンドルを起こすと音叉の振動が抑制されて針が止まる。起こしたハンドルを回すと針合わせでき、ハンドルを倒すと再び音叉が振動を始めて針が動く。…のだが、このへんの作りが甘いのか、実際にはハンドルを倒しても針が動かないことがしばしば。こういうときはケースをコンコン叩くと回り始める。リューズの隣にあるのがボタン電池の蓋。1.35V の水銀電池が必要だが、もはや入手不可能。仕方がないので 1.55V の酸化銀電池に降圧用の抵抗を貼り付けたアキュトロン専用電池が売られていたりする。

今は音叉時計を修理してくれる時計店もなかなかない。電気仕掛けなので回路が壊れたら終わりということもあり、よほどの酔狂でない限りこれに手を出すのはやめた方がいいと思う。俺は酔狂なのでこれ以外にもう一つアキュトロンを持っている。こちらは完全に不動。修理に出したいと思いつついまだに放置している。

2014/09/10 TISSOT STYLIST

TISSOT STYLIST

Apple Watch 発表記念(意味不明)ということで今日は四角い時計。ティソの STYLIST という手巻き。蓋を開けていないので詳細は不明だが、同モデルの写真と同じとすると Cal.781-1 という17石のムーブメントが入っているらしい。Ranfft さんによると1960年代後半から1970年代前半て感じか。STYLIST というのはドレスウォッチのラインらしく二針のモデルが多いが、これは三針でそんなにフォーマルな見た目でもないので普通に着けている。正方形に近い四角というところがモダンで良い。角型ケースに丸いムーブが入っていて内部に空間が多いせいか、チクタク音がかなり大きく響く。ティソはスイスのメーカーの中ではそこそこ知名度があってクォーツショックでも潰れなかったはず。今はオメガ・ロンジン・ハミルトンなどとともにスウォッチグループ傘下。たまにスポーツの大会の公式計時とかやってますね。

2014/08/14 セイコー チャンピオン

セイコーチャンピオン

セイコーチャンピオン17石。この時代のセイコーは裏蓋を開けないと製造年月が分からないが、1960年代前半かね。亀戸のクロノスを簡略化した手巻の普及機。シンプルなデザインが好き。こういう菱形を伸ばした形の針をドーフィンハンド (dauphine hands) と言うが、このチャンピオンの針はよくあるドーフィン針より少し細身なところがかっこいい。あとこの「金属でできてます」という質感な。これがいい。現行の時計でもこういう簡素で美しいモデルがもっと出ればいいのに。Apple などの一連の工業デザインのおかげでミニマリズムの美というのがかなり世間に定着してきたと思うのに、時計メーカー各社が出してくるモデルがいまだに文字盤にぎっしりゴテゴテ詰め込んだ多機能路線ばかりなのは不思議。日本のメーカーも50年前はみんなこういうのを売っていたのに。

2014/06/06 セイコー メカニカル SARB009

Seiko SARB009

2008年5月製造のセイコー SARB009。雨の日は古い時計が使えないのでクオーツになることが多いが、これは自分が持っている機械式の中では珍しくまともな防水性能(10気圧防水)を持った自動巻。針がセイコーファイブと大差ないバーハンドなのが残念だが、メタリックブルーのグラデーションの文字盤がいかにも'70年代っぽいダサさでこの点は結構好き。なぜか不似合いなナイロンベルトに付け替えられてオークションで投げ売りされていたのを見つけて可哀相になって落札。元々付いていたものと同じ純正ブレスを取り寄せて付け直した。新品で買えば定価5万・実売3.5万くらいしたはず。ムーブメントは 6R15B。ファイブに入っている 7S26 に手巻き機構と秒針停止機構が追加されたもの。使いやすさは申し分なし。スイスのメーカーだったら同じクオリティでしれっと10万以上の値段を吹っかけそうだが、これを国内生産で定価5万で売るセイコーは凄いと思う。

2014/04/19 シチズン ホーマー

シチズンホーマー

修理が完了したシチズンホーマーを受領。製造番号が204xxxxx。17石であること、文字盤に PARASHOCK / PHYNOX と書かれていることから見て初期のモデルだと思うので1962年4月製造か。あちこち錆びていたようでかなりの部品が交換となった。修理してくれた時計店のご主人曰く、'60〜'70年代の時計の部品となるとメーカーには既にないので、直せるかどうかは時計店と取引のある部品屋さんに在庫があるかどうかにかかっている。こんな古い部品の取り寄せ依頼は時計店も部品屋も億劫なのでたいていは断られてしまうだろうとのこと。今回お願いしたお店は客の思い入れを尊重してくれてそのへんわりとまめに探してくれるのが本当にありがたい。なぜお金をかけても直したいのかを丁寧に説明すること、直してくれたら丁重にお礼を言うことがたぶん大事。

ホーマーといえば国鉄の支給時計が有名だが、シチズンのロングセラーとしてかなり大量に作られたモデルらしい。変わり干支もいろいろあるようだが、全数字を放射状に配したこんな文字盤は初めて見た。不動ジャンクだったがあえて購入。モダンで良い。

パラショック (Parashock) は衝撃を受けても天真が折れないようにする耐震機構の名前。穴石をバネで保持することで衝撃を逃がすという原理はほぼ同じだが会社ごとにいろんな名前が付いている。セイコーはダイヤショック。海外の時計だと Incabloc が多い。時計を落として天真が折れるというのが機械式時計に付きものの故障だったため、これを防ぐのは重要な課題だったようで、耐震機構が普及した1950年代以降の時計にはわざわざ文字盤に耐震機構の名前が入っているものがある。シチズンはこのパラショックの宣伝のためにヘリコプターから時計を落とすというデモをやったりした。フィノックス (Phynox) はぜんまいに使われる合金の名前。切れない・錆びない・磁気を帯びないという優れた材料らしい。切れないぜんまいというのも昔の時計の売りだったようで、ぜんまいの耐久性について文字盤に誇らしげに書かれているものをよく見かける。

ベルトは社外品。蛇腹ベルトとかエバーバンドというやつで、金属製だがゴムのようにびよーんと伸びてどんな手首サイズにもフィットするというもの。昔の時計によく付いているが最近はまず見ない。替えベルトの売場に今でもたくさん置いてあるが、買う人いるんだろうか。さすがにダサいので自分も革ベルトやバックル式の金属ブレスに付け替えてしまうことが多いが、薄くて邪魔にならないので時計を付けたままキーボードを打てるのは良い。欠点はどんな手首にもジャストフィットしてしまうこと。わざと緩く付けるということができないので、夏場は汗ばんだ手首に時計が密着することになり、時計に汗が入り込んで錆びる原因になる。

2014/03/20 ALESSI AL6003

ALESSI AL6003

今日は雨なので現行時計ということで ALESSI の AL6003。中身はセイコーの普通のクオーツ。デザインがシンプルで良い。MoMA Store でも売られている。引き通しの革ベルトが非常に薄くて安っぽいのが難点。コシがなさ過ぎて剣先を定革・遊革にうまく挿せない。もう少し厚みのあるベルトに替えたい。

2014/02/13 セイコー クラウン鉄道時計

1963年 鉄道クラウン 1963年 鉄道クラウン

今日は1963年製造のセイコークラウン鉄道時計。鉄道時計というと懐中の19セイコーと腕時計のシチズンホーマーが定番で、セイコークラウンはやや稀少。「盛鉄」の刻印は国鉄の盛岡鉄道管理局を表す。ホーマーの文字盤はプリントだがクラウンのインデックス数字はエンボス。鋭い黒の長短針がかっこいい。赤秒針もちょっとメタリックな光沢があって好き。リューズを引くと秒針が止まる。セイコーの時計にはセイコースタイルという「デザイン文法」があって、文字盤はバーインデックスが普通(これがおっさん臭いとも言う)。しかし鉄道クラウンは鉄道時計ゆえに視認性重視の全数字インデックスとなっていて、そこがセイコーとしてはまあ珍しい。字体も昭和のモダニズムを感じるかっこいいデザインで好き。

2014/02/03 カシオ A158W

CASIO A158WA-1JF

やべぇ、こないだの tofu さんの PV で女の子がメタルバンドのチプカシを付けていたのがすごく素敵で、ついヨドバシで A158W を買ってしまった。950円。カシオが世界に誇るプロダクトデザイン。中学の頃に黒いウレタンバンドのやつを使っていた。何十年かぶりの再会だが、アラームや時刻合わせのボタンの使い方を体が覚えていた。よくできた UI。そして巻き板メタルバンドの安っぽさが凄い。バックルは三つ折れではなくスライド式なのでコマ抜き不要。人が腕時計に求める実用性をこの950円の時計は完全に満たしている。このデザインの普遍性は凄い。

2013/11/30 シチズン ダイヤモンドフレーク

シチズンダイヤモンドフレーク

今日は1963年8月製造のシチズンダイヤモンドフレーク31石。当時世界最薄と言われた手巻きの名機。歴史に残る機械ということで買ったはいいが、ゴールドの時計というのは普段着ける機会が全くない。今日は結婚式でちょうどいいので、ベルトもクロコではないがワニ革を奢って初出動。1960年代に時計の薄型化競争というのがあったらしく、シチズンのダイヤモンドフレークはセイコーのゴールドフェザーに対抗して作られたらしい。薄くて軽いという意味でこういうネーミングなんだろうけど、ゴールドフェザーに対してダイヤモンドフレークとあからさまに対抗心むき出しなのが面白い。

こいつは金時計とはいっても金無垢ではなく金張り。金の宝飾品や時計には無垢 (solid gold)、金張り (gold filled, GF)、金メッキ (gold plated, GP) と3種類あり、後者ほど金の含有量は少ない(なお、ここでいう「金」は純金ではなく、18K, 14K などの金合金。純金は軟らかすぎるので時計の外装や宝飾品にはほぼ使われない)。無垢は文字通り全部が金。金張りは真鍮などを金でサンドイッチして高温高圧で圧延してくっつけたもの。GF を名乗るためには全重量の 1/20 以上が金であることという基準が一応あるらしい。金メッキは電気化学反応で金の皮膜を付けたもの。金の厚みはメッキだと数μm、GF は20〜80μmくらいらしい。この時計は裏蓋に「14K 80MICRONS GOLD FILLED」と刻印されている。おじいちゃんの形見の時計とかがあったら刻印を見てみるといろいろ面白いかも。GF も GP も書かれてなくて「750」という千分率の数字とか日の丸とかが刻印されていたら金無垢かもしれない。非常時には金地金として目方で売れる。

2013/11/20 GE Clock 1H1412

GE clock 1H1412

これは watch ではなく clock だが、1940年代の米国 GE 製掛時計。朝起きたときに裸眼で読める時計が切実に必要で、ちょっと前に大きい LED 時計を買った。が、これも目を細めて見ないといまいち読みづらいので、いっそクソでっかくて針も太い掛時計を買ってやれ、どうせ買うなら渋いアメリカンヴィンテージものがいいじゃないか、ということで eBay でジャンクの不動品を見つけて購入。直径37cm。学校や職場用ですね。修理業者さんにクオーツムーブメント化改造してもらった。

元々のムーブメントは電源周波数同期型というタイプ。コンセントから給電し、交流電源の 60Hz に同期して回転するシンクロナスモーターによって一定の歩度を保ちながら運針する。1918年に Henry Warren という人が発明してテレクロン (Telechron) という会社を立ち上げた。テレクロンはその後 GE 傘下となり、1950年代までこのタイプの電気時計を販売した。日本でも1930年代にはこのタイプの時計が国産で売られるようになったらしいが、一般家庭の掛時計の多くは戦後まで、昔ながらのぜんまい式の振子時計が主流だったと思われる。これが国力の違いか。

現代の交流電源の周波数は非常に変動が小さく、またこのタイプの時計には累積サイクル数をカウントして歩度を調整する機構も付いているため、交流同期型電気時計は長期間の平均をとるとクオーツより精度が良いとも言われている。今使っている LED 時計も実はこの方式。確かにクオーツ式の目覚まし時計と比べて全然狂いません。昔のパタパタ時計やビデオデッキの内蔵時計もこの方式だと思う。コンセントで給電する置時計・掛時計で「QUARTZ」とどこにも書いてなくて 50Hz/60Hz の切り替えスイッチが付いているものは間違いなくこの方式だと思ってよい。弱点は(当然だが)AC 給電なので停電から復帰すると狂うこと。このタイプの掛時計には小さな丸い窓が文字盤に付いていて、正常に通電していると赤い表示になっている。停電するとこれが白に変わって、時計を合わせ直す必要があることを知らせる。今回の時計はクオーツムーブに交換してしまったのでこの小窓にももはや意味はないが、改造してくれた業者さんがちゃんと赤い表示を出してくれている。

戦前にこんな電気時計が家庭に広く普及していたというところに米国の国力を感じるわけだが、反面で戦争の影響も見て取れる。この時計は 1H1412 という型番で1945〜49年頃の機種らしいが、黒い外枠部分がなんと「紙」でできている。紙を圧縮して固めたボール紙みたいな材質で、表面にだけ硬い塗料が塗られている。1930年代までは金属製だったのが、第二次大戦が始まるとともに資材不足でベークライトに変わり、さらに紙製になってしまったらしい。代替材料を使った例はヨーロッパの1940年代の腕時計にも見られる。戦時体制で金属が不足していたのは決して日本だけではなかったことが分かって面白い。

2013/10/24 オリエント オリンピアウィークリー

OLYMPIA ORIENT WEEKLY SWIMMER

今日は1960年代(推定)製造のオリンピア・オリエント・ウィークリー手巻。オリンピアという名前なので東京オリンピック前後に発売されたモデルかもしれない。WEEKLY というのは曜日表示、SWIMMER は防水仕様ということらしい。「19」は19石ということだろう。わざわざ名前で謳うくらいなので曜日表示はまだ珍しかったものと思われる。俺が持っているセイコーロードマチックもそうだが、「土曜日」と省略なしで表示されるのが面白い。現代人の目で見ると、まあ変わり種というか、このデザインはないわな。当時はこういうのがかっこよかったのか…。このダサさが今となっては逆に面白い。

現代の日付・曜日表示(デイデイト)の時計はほぼ必ずリューズが2段引きになっていて、1段引いて回すと日付早送り、逆回しで曜日早送り、2段引いて回すと針が回る。しかしこの時計はデイデイトなのにリューズが1段しか引けない。つまり日付と曜日の早送り機構がない。日付を早送りしたいときは針を21時くらいまで戻してから再び24時を越えさせる操作を繰り返す。こうすると日付だけが早送りされて曜日は送られないので、日付だけを進めることができる。日付と曜日が両方狂っている場合は、まず通常の順方向針回しを最大6日分(= 長針を12回転!)繰り返して曜日を合わせ、次に21時←→24時の往復を繰り返して日付を早送りすることで、任意の日付と曜日に合わせられるという仕組み。めんどくさい。曜日表示のない時計の場合、21時←→24時の往復で日付早送りという仕様は古いモデルにわりとよくあるが、デイデイトなのに曜日早送りがないというのは珍しい。まあ毎日使う人なら曜日がずれる(= 時計が止まる)ことはまずないので、曜日合わせで針を6日分回すぐらいはまあ我慢してくれよ、という設計思想だったんだろう。自分のように複数の機械式時計をとっかえひっかえ使う場合、使い始めは止まっていて日付も曜日も狂っているのが普通なので、出勤前の忙しい時間に6日分も回すのは面倒。ということで結局曜日は狂ったまま使っている。

2013/08/24 OMEGA Seamaster Mariner II

OMEGA Seamaster ST 396.0841 Cal.1320

先週修理に11万と言われたシーマスを所沢の時計店に持参。ここの修理技術は近隣市町村でおそらく五本の指に入るだろうと勝手に思っているお店(俺調べ)。だが、「ふだんあまりお断りすることはないんだけど、これだけは残念ながら無理」とのこと。ムーブメントが分解できる設計になってなくて不調になると全取っ替えしかない、当初から故障が多くてオメガで対策用のムーブを供給していたが今はそれも終わってしまったとか。曰く、「欠陥品と言ってもいいモデル」「ちゃんと動く個体の方が少ない」。クオーツショック後、スイスメーカーが迷走していた'70年代の徒花か。とりあえず銀座で電池を抜かれていたので電池だけ入れてもらった。分針も店のおじさんがどうやったのか合わせてくれた。計1,500円。

産報デラックス99の謎 自然科学シリーズ9 ブラック・ホール 裏表紙

ということで抜本的修理はできなかったが、この時計には思い入れがある。小学生の頃に父親が「産報デラックス99の謎 ブラック・ホール」「同 反宇宙」という本を買ってくれて、ページがばらばらに取れるまで繰り返し読んだ。佐藤文隆さんと小尾信彌さんの対談や矢野健太郎さんによるアインシュタインの伝記なんかが載っていた(おかげで小学生の分際で「3K の宇宙背景放射」とか「富松・佐藤の解」とかを言葉だけは知っていた)。この本の裏表紙にこのオメガシーマスターの広告が載っていた。この広告のせいで小学生の頃から「大人になったらオメガを買う」とずっと思っていた。いつの間にかこの本は家から消えてしまったが、数年前に古本で買い直すことができた。インターネットは偉大。裏表紙の広告とも再会し、そこに書いてあった Ref 番号から時計の素性を調べてヤフオクや ebay で張り込みを続け、数ヶ月前にようやく手に入れたのだった。オメガの歴史からするとあまり良いモデルではなかったようだが、子供の頃にこの広告で見飽きるほど見ていた時計の現物が今自分の手元にあるのは不思議な気分。

この広告を見ていると、セイコー・シチズンのクオーツ時計で大打撃を被ったオメガが同じクオーツで日本に一矢報いようと必死に戦っていた'70年代後半の空気がよく分かる。当時オメガを擁するスイスの時計企業グループ SSIH は深刻な経営難に苦しんでいたが、経営の天才ニコラス・G・ハイエックおじさんをコンサルタントに迎えて同じスイスの時計メーカー連合 ASUAG(ロンジン・ラドーなどを擁する)と1983年に合併。ハイエックおじさんは安くて可愛いクオーツ時計「スウォッチ」ブランドを立ち上げて大成功を収め、スウォッチで稼いだ利益を元手に高級機械式時計に回帰してスイス時計を大復活させた。

2013/08/06 IWC Automatic

IWC

渋谷 ITEM へ。せっかくの IWC にバンビの安い型押しベルトを付けているのが可哀相になったので、思い切って本物のクロコダイルベルトを購入。チョコレート色のやつを選んだら予想外に良くはまって嬉しい。

ということで今日は IWC の自動巻。年代はよく分からないが Cal.852 か 853 なので'50年代か'60年代。文字盤が白ではなくシルバーなところが気に入っている。最近の IWC にはあまり惹かれないがオールドインターはデザインが簡潔で美しい。自動巻機構も快調で今でも振るだけでよく巻ける。さすがペラトン式。同時代のハミルトンの自動巻は巻き上げがいまいちだったりするので、そのへんの作りの差がやはり値段に反映しているのだろうか。

2013/05/14 OMEGA 30mm Cal.286

OMEGA Cal.286

今日は1963年製造のオメガ手巻。だいぶ文字盤がヤレているが、シャンパンゴールドはあまりないので気に入って買った。シンプルでよい。中身は Cal.286。元々は東芝の勤続25年表彰で贈呈された時計であることが裏蓋の刻印で分かる。こういう勤続表彰ものの中古時計はオークションなどで結構見かける。前の持ち主の個人的な痕跡がある品物は嫌う人もいるけど、その時計の歴史を感じられるので自分は結構好きかも。東芝の勤続表彰時計を検索してみると、時代によってメーカーが移り変わっていて面白い。

スイス・ニューシャテル天文台のクロノメーターコンクールにセイコーが初参加したのが1964年でその年の順位は144位。しかし年を追って順位を上げ、1967年には2位と4〜8位を独占(日本メーカーの独占にショックを受けた天文台は順位発表を中止した)。スイス勢が危機感を感じたせいかクオーツの時代に入ったせいか、'68年以降はランキング形式の天文台コンクールはなくなってしまった。ということで、セイコーが1960年代後半にスイス時計を実力で追い越していった歴史が東芝の表彰時計の変遷にそのまま反映されていることが分かる。今は GS じゃなくクレドールなのね。クレドールだといまいちありがたみがないな。

2013/05/06 SCRIPT QUARTZ

時計

車のハンドルに付けている時計が止まったので電池を買ってきて交換。電気屋やホームセンターで2000円くらいで吊して売られている安いやつでメーカー不明。文字盤がオメガレイルマスター風味なのが微笑ましい。夜光が見やすいので重宝している。中はチープだろうと思ってはいたが、開けてみたら予想以上にチープだった。いきなりプラスチックのでっかいスペーサーが出現。ケースのほぼ全部がスペーサー。これを外すと文字盤の真ん中にちっちゃいクオーツムーブメントがぽつんとあるだけ。スッカスカ。ムーブはミヨタ製。ミヨタはシチズンの系列企業でこういう安価な時計向けのムーブメントを作っている。当然「NO JEWELS」で軸受のルビーも入っていない。こういうクオーツムーブは原価100円未満という話も聞いた。文字盤はてっきりボール紙だと思っていたが意外にも金属板。かつて機械式をいじっていた時計職人が今はこんなもんのボタン電池の交換しか仕事がないとなれば、廃業するのも無理はない。少し前は時計屋にこういう時計を持ち込むとメンテを断られることもあったらしい。

2013/04/12 セイコー 56 キングセイコー

56キングセイコー

1972年11月製造の 56 キングセイコー ハイビート。自分の誕生年月と同じやつを偶然見つけて買った。セイコーの時計は製造番号の最初の桁が製造年の下1桁、次の桁が製造月を表している(10〜12月は O,N,D)。よって1972年11月製造は "2N" で始まる。キングセイコー (KS) はセイコーのラインナップの中でグランドセイコー (GS) に次ぐグレードで、大卒初任給5万円の時代に定価が25,000円くらいだったらしい。時代が既にクォーツに移り始めた頃の機械式なので、KS とは言っても'60年代の KS のような豪華さはない。GS/KS の象徴である裏蓋の金メダルも省略されている。それでも精度は安定しているし自動巻の巻き上げも快調、針を回したりリューズを押し引きしたときの感触も非常に良い。さすが高級機。チキチキチキチキというハイビート8振動の音がいかにも'70年代。

2013/03/29 セイコー SUS Automatic

Seiko SUS Seiko SUS

今日は1996年9月製造のセイコー SUS 自動巻。これは大して古くないので雨の日でも使える。SUS は1990年代に若い人向けとして企画されたラインナップだが今はない。SUS シリーズにはクオーツやら機械式やら AGS やらいろんな製品があったが、機械式の SUS はメカサスと呼ばれて今も人気が高い。こいつは傷が結構あるので安かった。

セイコーは1970年代にクオーツ時計を開発して精度競争に勝利し、世界中の機械式時計メーカーを倒産させて焼け野原にしたわけですが、いざクオーツの時代になってみると、かつて大人が大枚をはたいて買うものだった腕時計が数千円で誰にでも買えるようになり、1個数百円のクオーツムーブを適当なガワに収めてベルトを付ければ東南アジアでも中国でも時計を生産できるようになり、町の時計店は人生の節目に時計を買う店から単なる電池交換をする場所に変わり、さらにその電池交換の需要すらホームセンターやスーパーマーケットの修理コーナーに奪われ、電卓屋だったカシオ計算機が「G-SHOCK」でデジタル時計の市場をさらっていったりして、国産時計メーカーが気づいたときには「あれ、俺たちスイスを追い越したはずなのに全然儲かってねぇ」という状況になった。一方、クオーツショックによる大量絶滅を生き延びたいくつかのスイス時計メーカーは企業のグループ化と高級機械式時計への特化で生き残りを図り、同時に「安いけどファッショナブル」な「スウォッチ」で大成功を収めて息を吹き返した。コモディティ化が進んで作っても作っても儲からなくなった Windows PC メーカーとデザイン・質感・ブランドイメージで所有欲を喚起させて成功した Apple の関係に似ている。2011年現在の世界の時計メーカーの売上 Top 3 はすべてスイス。1位はオメガ・ロンジン・スウォッチ・ETA 他を擁するスウォッチグループ(60億ドル)、2位はカルティエや IWC が属するリシュモングループ(50億ドル)、3位がロレックス(40億ドル)。シチズンは15億ドルで5位、セイコーは12億ドルで7位に過ぎない。シチズンにも負けてるなんて。

そんなわけで、技術力で市場を席巻した結果皮肉にも自らの首を絞めたセイコーが1990年代になって慌てて機械式の生産を復活させるときに、52系と呼ばれる1970年代の自動巻ムーブメントの設計を引っぱり出してきて開発した 4S15A という25石8振動のムーブメントがこのメカ SUS に入っている。かつて52系が載っていた時計(ロードマチック・スペシャルやキングセイコー)は今の物価で換算すると10万円以上のクラスだったと思われるので、SUS が定価3万というのはなかなか凄い。昭和のおっさん臭いセイコースタイルも好きだが、SUS の装飾感のないデザインも好き。全数字で 1/5 秒まで目盛があるという計測機器っぽいところがいい。裏蓋はスケルトン。自動巻のローターがあるので少し見にくいが、ゼンマイを巻くとテンプが振動して四番車がゆっくり回るさまは見飽きない。

2013/03/08 OMEGA 30mm Fleet Air Arm Watch

Fleet Air Arm OMEGA
Fleet Air Arm OMEGA

今日の時計は1940年代オメガの英国海軍航空隊 (Fleet Air Arm) 仕様。英国は WW2 の当時から空軍 (Royal Air Force, RAF) を持っていたが、海軍も独自に航空隊を持っていた(今も存続している)。この時計はその海軍航空隊の支給品。軍用時計の中で最も美しいと個人的に思っているモデル。eBay で頑張って落とした。針はブルースチール。錆止めのために鋼鉄の針を焼き入れして青い酸化皮膜を作るわけです。拳銃の表面処理なんかにも使われる技法。昔の時計にはよく使われているが手間がかかるので今ではお高めの時計にしか使われない(セイコーの最高級ラインであるグランドセイコーの秒針はブルースチールだったりする)。光を反射させると濃い青色に光って非常に美しい。軍用時計というと黒の文字盤に夜光のインデックスという無骨なデザインが多いが、この時計は白い文字盤に黒の数字というところがいかにも海軍らしい。艦船の乗員が使っていた懐中時計のデザインを継承している気がする。この時代の時計はまだステンレスのケースではなくニッケルだったりするが、この時計はニッケル無垢ですらなく真鍮にニッケルのメッキ。物資節約のためこんなケースだったらしい。そういえば米陸軍航空隊の A-11 もそうだった。裏蓋には「H.S.↑8」という刻印が打たれている。H.S. は海軍水路部 (Hydrographic Service) の略。矢印は英国政府の所有物を意味するマークで Broad Arrow と呼ばれ、英国の軍用時計にはほぼ必ず付いている。8 はパイロット用を示す番号らしい。ムーブメントはオメガの 30T2 SC。70年経った現代でも正確に動いている。WW2 時代の英国軍のパイロットが使っていた時計を70年後に敗戦国日本のサラリーマンが身に着けて電車に乗って iPhone で web 見てるとか、すげー状況だなと思う。

2013/02/11 JUVENIA

Juvenia

ジュベニアの手巻き。年代不明。かなり状態がいい。ジュベニアはシンプルで美しい時計が多い。このデザインは自分の理想に近いが、1分ごとの目盛がないので時間を合わせるのが面倒。かっこいいけど実用にするにはちょい不便。あと、リューズを限界まで小さくしてあるので非常に巻きにくい。リューズより少し小さい内径の塩ビチューブを買ってきて、これをリューズにかぶせて回すとケースも自分の爪も傷つけることなく巻ける。

2013/01/30 Спортивные

SPORTIVNIE

今日は旧ソ連の Sportivnie 17石手巻き。おそらく1950年代製造。ハック機構が付いているのが珍しい。やはり自分は全数字の文字盤が好きらしい。水泳選手の絵が描かれているのがほのぼのした感じで気に入っている。Sportivnie は他にも幅跳びとか鳩とか聖火とかオートバイとか、スポーツの競技会っぽいモチーフの絵が付いているものが多い。

2012/12/11 AS1130 Military

無銘

今日の時計は無銘。ハンガリーのおっちゃんから購入。ドイツの軍用時計によく使われた AS 1130 というムーブメントが入っている。文字盤が全数字でばね棒部分が溶接されているのも軍用っぽい仕様だが、軍支給品の刻印などはない。耐震装置がないので1940〜50年代と思われる。文字盤と針のデザインが好き。買ったときは日差-2分くらいだったが調整したら十分使えるレベルになった。音が結構でかい。

2012/11/27 GRUEN PRECISION

Gruen Precision

今日は GRUEN の Precision。よく分からんけどたぶん1950〜1960年代くらい。2針でケースが非常に薄い。バウハウス厨の心をくすぐるシンプルなデザインにやられて買った。5振動のロービートで、耳を当てるとコッチッコッチッという非常に時計らしい良い音がする。時計の音をなぜチクタクと形容するのかはクオーツ時計の1秒ステップの音しか知らないとぴんと来ないが、機械式時計の音を聞くとよく理解できる。GRUEN は米国の名門時計メーカーで今はない。

2012/11/11 OMEGA 30mm Military

US Army Omega

怪しい中華製タイムグラファーを使って片端から歩度調整してみた。自分の場合、いつも仕事中は外しているので「平置き」、通勤中は右腕にはめているので「3時が上」の姿勢が多い。両者の時間比はおよそ9時間:3時間 = 3:1 だろう。ならば、この2姿勢の誤差に 1:3 の重みを付けて平均した結果が±0秒になるように調整すればまずはよかろう。…と思ったが、1940年代の時計はさすがにあちこち摩耗しているせいか姿勢差や歩度の変動がかなり大きい。平置きで+60秒、3時上にすると-70秒とか。追い込むのが難しいので諦めた。1960年代以降の個体はわりとまとも。1970年代のセイコーはほとんど姿勢差も変動もなく、緩急針を動かせば動かしただけ変化する非常に素直な子達なので楽。機械式全盛期の Made in Japan の性能はやはり素晴らしい。

緩急針の調整自体はタイムグラファーと細い棒さえあれば全然どうってことはなかった。むしろスナップバックの裏蓋をこじ開けで開ける方が大変。どうしても開かなくて諦めた個体が数個あり。油断するとこじ開けを手にざっくり刺して流血するし。職人技はこの蓋開けの過程に必要なんだな。

そんな1940年代のオメガの軍用時計。WW2 終盤に米陸軍で支給された時計で US Army Omega と呼ばれたりする。ムーブはいわゆる 30mm キャリバーの一つである Cal.30T2 SC。アラビア全数字が放射状に配置されているデザインが軍用時計なのに洒落ていて非常に気に入っている。裏蓋に U.S. ARMY の刻印があるものとないものが存在していて、刻印なしは軍支給品ではなく民生品だったのでは、という説もあるようだが昔のことなのでもうよく分からんらしい。俺のも残念ながら刻印なし。数字と針にはラジウム夜光塗料が塗られている。黒く変色してもう光らないが、エアカウンターを近づけると今でも盛大に音が鳴る。Ra-226 は半減期1600年じゃけぇ、トリチウム夜光とは気合の入り方が違うんよ。この時計を付けてベクミルとかに行ったらぶっ飛ばされそう。

2012/10/12 OMEGA Cal.283

Omega Cal.283

今日はオメガの 30mm。裏蓋を開けていないので正確には分からないが、買ったときの話では1950年代の Cal.283 とのことだった。3・6・9・12時はアプライドのバーインデックスでそれ以外はアラビア数字がえらい細線で直接描かれている。この文字盤のアンバランスさが不思議で、リダン(描き換え)なのかな、とも思ったが、リダンにしてはずいぶん仕上げが丁寧。こういうオリジナルなんだろうか。シルバーのリーフ針と合わせて華奢な雰囲気を醸し出しているところが気に入っている。ムーブメントは俗に「30mm キャリバー」と呼ばれる当時のベストセラー。精度が良くて今でもタマ数が多く買いやすい。仕事中に手から外して置いておくとカチカチ音が結構大きく聞こえる。

2012/09/23 セイコー5

セイコー5

セイコー5逆輸入モデル。携帯電話を iPhone に替えて時間の確認が面倒になり、腕時計が欲しいと思って2番目に買ったのがこれ。もうじじいなので思いっきり昭和のおっさんっぽい時計が欲しいと思ったのと、機械式ってどんなんだろうと思って購入。セイコー5は機械式時計界の AK-47 と呼ばれている名機(適当)。機械式なのに5,000〜10,000円で買えるというのがまずおかしいのだが、にもかかわらず丈夫で正確。

1970年代にセイコーが起こしたクオーツショックで世間はクオーツ時計一色になり、セイコーは機械式時計の国内生産を一度完全にやめてしまった。しかしボタン電池が入手しにくい発展途上国では機械式の需要が根強くあり、セイコーは海外の工場で安価な機械式腕時計を生産して売っている。それがこの海外仕様のセイコー5。カレンダーは英語/スペイン語または英語/アラビア語の2カ国語表示。アラビア語のやつは中東向け製品で、海外生産ではなく日本製らしい(中東では Made In Japan に対する信用が高いので中東向けはわざわざ国内工場で作っているとか)。裏蓋はスケルトン。普通機械式時計の裏スケというのは精緻なムーブメントの機構を見て楽しむという審美的な理由によるものだが、セイコー5の裏スケは偽造を防ぐのが目的。ちゃんとセイコーのムーブが入ってますよ、という。裏スケは面白い。ひげぜんまいが収縮を繰り返してテンプが往復運動している様子がまさに心臓の鼓動のように見える。これを見て「機械式かっけー」と思ってしまったのが運の尽きで今に至る。セイコー5はとにかく安いのでどんどん買い集めてしまう人もいるらしい。沼です。デザインのバリエーションも数百種類あるんじゃないだろうか。

セイコー5の弱点はバンドが安っぽいこと。値段が値段なので仕方ないが。この時計も巻き板ブレスでシャラシャラペナペナだったのでステンレス無垢のバンドに交換した。ステン無垢のバンドは1万円近くするのでこんな安時計に付ける阿呆はいないんですが、中華人民共和国製の怪しいステン無垢なら2,500円くらいで買えるのでそういうのをネットで買って付け替えるのが定番の改造。ビバインターネット。時計のバンド交換やコマ詰めの仕方は Coo の腕時計さんを見て覚えました。ビバインターネット。

2012/08/27 HAMILTON Khaki King Quartz

Hamilton Khaki King Quartz

東武百貨店にワールドウォッチフェアを見に行ってみたが、エスカレーターを下りた途端に各ブースの黒スーツ姿の担当者が一斉にこっちを向いて「いらっしゃいませ」と出迎える、みたいな空気がきつすぎて早々に退散。Tシャツにサンダル姿で見物に行ける雰囲気ではなかった。まあ俺が気にしなければいいだけなんだけど。中国人観光客並みの心臓が欲しい。

ただ、現行や新作を見てもあまりいいと思う時計はない。最近の時計はどれもでかいしごちゃごちゃし過ぎている。現行でいいなと思うのはユンハンスの Max Bill のシリーズとか Stowa の Marine あたり。なぜかドイツ時計が多い。買ってくれる人募集中。

胎内に着けて行ったのはハミルトンのカーキキングクオーツ。iPhone を使うようになって時間の確認が面倒になり、腕時計が欲しいなと思って最初に買ったのがこれ。現行品でクオーツなので精度や防水性の心配をする必要がない。旅行や観測はほぼいつもこれ。ハミルトンのカーキシリーズは朝鮮戦争からベトナム戦争の頃に米軍で採用された GG-W-113MIL-W-46374 などの軍用時計のデザインがモチーフになっている。こういう装飾性のないアラビア数字の文字盤は好き。針とインデックスに夜光が乗っているので天体観測にも向いている。今回の胎内で猛烈な汗に晒された結果、染料が溶け出してベルトが変色してしまった。

2012/08/09 セイコー 56 ロードマチック

セイコー ロードマチック

今日はセイコー56ロードマチック。1969年12月製造。ロードマチックは当時の時計業界のトヨタカローラみたいな感じか。中堅ビジネスマン向けとして大いに売れ、驚くほどいろいろなデザインのロードマチックが存在する。ケースのバリエーションだけで100種類以上あるらしい。これはラグと一体になったケースや3時・9時位置にデイデイトを置くデザインが今にない感じで面白かったので買った。省略なしで「木曜日」と表示する時計なんて今ないですからね。リューズを1段引いて回すとカレンダー早送り、逆方向に回すと曜日早送り、リューズをもう1段引くと秒針が止まって時分針合わせという、現代の腕時計と同じ機構が全て揃った実用的機械式時計の完成形と言える。当時の定価は15,000円くらいで今の中古価格もほぼ同じ。1969年の大卒初任給は32,400円とのことなので、当時は新入社員の月給の半分くらいした時計らしい。いわゆるワンピースケースというやつで裏蓋がない。ムーブメントをいじるには専用の工具で風防を外して前から出す。汗や水の侵入を防ぐためにこのような構造になっている。

2012/07/27 OMEGA Seamaster COSMIC

OMEGA Seamster COSMIC

本日はオメガシーマスターコズミック。おそらく1966年頃製造の手巻。COSMIC という名前が気に入って買った。オメガとはいっても戦後から1970年代までの3針はわりと数も多く、3万円くらいで買えるので楽しい。この時期の時計は他社でも COSMIC と名が付いたモデルが結構ある。たいていこういう十字のラインが入ったちょっと未来的なデザインになっている。アポロ11号が1969年なのでそういうのが流行った時代なんだろう。1秒を5等分した目盛が付いているのもいい。こういう定規のような細かい目盛が付いた文字盤がどうも自分は好きらしい。6時位置に「T SWISS MADE T」と書かれているが、この T は夜光塗料にトリチウムを使っていることを表している(T が2個書かれているのは針とインデックス両方に使われているという意味)。半減期12年なので少しは光っても良さそうだが、全く光らない。ベータ崩壊で 5.7keV というヌルい電子が出るだけなので普通のガンマ線用サーベイメーターでも反応しないらしい。

2012/07/09 HAMILTON Automatic

Hamilton

ハミルトンの1960年代の自動巻。植字の文字盤でしかも全数字というところが気に入っている。コストがかかるせいか現代の時計では植字の文字盤はあまり見かけない。こないだ時計屋で修理を断られた、1日に3時間進んでしまう時計というのがこれ。その後 2ch で「時計が異常に進む場合は衝撃などでひげぜんまいが絡んでいるのが原因。叩けば直ることがある」という情報を読んだので試しに指で強めにコンコン叩いてみたら、なんと本当に直ってしまった。買った直後は正常だった気がするので、初めて着けたときに自転車の振動でひげぜんまいが絡んでしまったのかも。時計屋で数万円かけて直さなくてよかった。

しかし叩けば直る程度の不具合を見抜けない町の時計屋というのもなんか悲しい。昔からその程度の技術で商売をしていたのか、機械式時計の衰退に伴ってノウハウが失われたのかは分からないけど。

2012/05/28 ELGIN A-11

A-11

昨日歩度調整をしてもらった A-11。第二次世界大戦の頃にアメリカ空軍の前身である陸軍航空隊で使われた軍用時計。我が家にある機械類の中でおそらく最古の1944年製。ヤフオクでなぜか誰も入札していなかったので買った。ちゃんと実用精度で動くのが楽しい。いわゆる MIL スペックに基づいて複数のメーカーが生産した時計だが、これはエルジン (ELGIN) のもの。エルジンは今では日本企業が商標だけ買収してロレックス似の時計をテレビショッピングで売ったりするしょっぱいブランドになってしまったが、かつては米国を代表する名門だった。軍用時計なのでハック機構が付いている。ミリタリーらしい視認性最優先の黒文字盤がかっこいい。ケースは30mmくらいで今の感覚だとレディースかと思うくらい小さい。グローブをはめた手でも回せるようにリューズは大きい。バンドも時計と同じく1940年代の米軍官給品のデッドストックを買って取り付けている。21世紀になってもそんなものがまだ数千円で手に入るって何なの。

2012/05/16 シチズン ホーマー鉄道時計

鉄道ホーマー 鉄道ホーマー

今日の時計。1972年製シチズンホーマー鉄道時計。鉄道時計といえばセイコーの懐中時計が定番だが、あれは主に運転士向け。このシチズンホーマーは車掌などに支給されたものらしい。裏蓋に「昭47 新鉄」の刻印があり、1972年に製造されて国鉄の新潟鉄道管理局に納入されたものと分かる。年代の割に非常に綺麗なので、国鉄民営化で放出されたデッドストックかも。自分の生まれ年の鉄道ホーマーがちょうど欲しかったのでネット通販で見かけて即購入。日差+10秒くらいで非常に正確。視認性の良いアラビア数字の文字盤も美しい。文字盤に Second Setting と書いてある通り秒針規制機構(ハック機構)が搭載されていて、リューズを引くと秒針が止まる。現代のクォーツ時計ではリューズを引くと電源オフになって秒針が止まるのが当たり前だが、機械式には秒針を止める機構はないのが普通だった。機械式は日差数十秒という世界なので秒まできっちり合わせてもあまり意味がない。ただし例外として鉄道時計と軍用時計だけは、全員の時計を同期させるという重要なニーズがあるためか昔から秒針規制機構が付いている。

2012/05/07 POBEDA

POBEDA

今日の時計。ポベダ (POBEDA) は旧ソ連の時計ブランド。ロシア語で勝利 (victory) という意味らしい。モスクワ第1時計公社が生産していたブランドの一つ。この時計は手巻きで年代不明だがたぶん1960〜1970年代だろう。文字盤の表記がキリル文字でなく英語なので輸出用か土産品用のような気がする。Etsy でハンガリーの出品者から $20 で購入。ソ連製なので精度には期待していなかったが、売る前に OH してくれたようで日差も少なく日常の使用に十分耐える。ソ連をなめてました。すいません。何と言ってもこの文字盤の数字のかっこよさがいい。ロシア構成主義の香りを感じる。

2012/04/28 ENICAR STAR JEWELS

ENICAR

エニカの OH 完了の連絡が来たので取りに行く。何かの部品がひどく摩耗していたとのこと。手巻き機能も付いているがいまいちなのでなるべく腕に付けて巻き上げた方がいいらしい。バンドを買わなくては。

エニカ (ENICAR) はスイスにあった時計メーカーで1950〜1960年代には日本にもたくさん輸入されていた。そのせいか今でも状態の良い中古が1万円以内でたくさん出回っている。セイコー・シチズンがまだスイス時計に太刀打ちできなかった頃にお手本にしたメーカーの一つらしい。何といっても土星のトレードマークが個人的お気に入り。今回 OH に出したのは STAR JEWELS というシリーズで、裏蓋にはイルカかサメかよく分からない生き物と土星の浮き彫りが付いている。スイスのブランドといってもわりと庶民派メーカーのようで、あまり気取ってなくてこういうほのぼのしたデザインが見うけられるのが好き。この個体は年代はよく分からないがたぶん1960〜1970年代製造と思われる。その後エニカは他の多くの時計メーカーと同様にクォーツショックで日本勢に敗れて業績が悪化し、1988年に倒産した。その商標は香港人実業家に買収され、一応今でも同じ名前の時計メーカーが存在しているが、法人格としては往年のエニカと関連はない。今のエニカは ETA ムーブを搭載した時計を主に中華圏で売っているようだ。平均5万円くらい。高い。秒針に土星がくっついているこのダイバーズウォッチなんかは超カワイーって感じでちょっと欲しいが、日本のショップでは現行のエニカは売っているのを見たことがない。