労働新聞の web サイトに弾道ミサイル関連の報道写真あり。発射前のミサイルの背景に淡く星空が写っている。この星何だろうな、と思ってステラナビゲータと比較してみた。

ミサイル ミサイル

まずレベル調整で背景を明るくする。2枚目の方がよく星が写っているのでこれを星図と見比べた。場所は発射地点とされる北朝鮮の亀城 (39°57'17"N, 124°47'46"E) に設定。しかし分からん。パースや被写体の大きさから判断して画角は 28mm か 24mm 相当と思われる。画面右の空が少し明るいので、日没後の南の空、もしくは日の出前の北の空と思うが。

ミサイル

諦めて1枚目の方を見たら、こちらはすぐに分かった。ミサイルの左側に北斗七星の柄からカップにかけての5つの星が写っている。これで5月14日午前03時40分頃の北西の空だと判明。ステラナビゲータによるとこの日の薄明開始は 03:42 なので、ちょうど夜が明ける頃にミサイルを立て始めたことが分かる。

ミサイル 星図

これを踏まえてじっと見比べたら2枚目も分かった。1枚目で起こしているミサイルが直立したタイミングなので時刻は1枚目と大差ない。北斗七星のカップを構成する4星のうち柄に近い2個はミサイルに隠れている。北斗の左側に明るい星が1個写っているように見えるが、これは星図にない(こいつのせいで星の配置が最初全然分からなかった)。ノイズか何かかしら。米国の偵察衛星だったりしてね。こちらは旗がぶれるくらいのスローシャッターで撮っているため、5等星近くまで写っている。北朝鮮は光害もなさそうだし、星がよく見えそう。

ミサイル 星図