人工衛星のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

宇宙機が惑星でスイングバイして加速すると惑星の公転軌道が縮む。ある意味で環境破壊である。今回の地球スイングバイではやぶさ2の対太陽速度は 30.3 km/s から 31.9 km/s に加速したとのことで、この運動エネルギーの増加分だけ地球は位置エネルギーを失い、少しだけ太陽に向かって落下したはず。はやぶさ2の質量は 600kg なので運動エネルギーの増分は 2.98 × 1010 J くらい。よってこの分だけ地球の位置エネルギーが減るとして、公転半径の減少を google さんに計算してもらうと 8.4 × 10-13 m という結果に(定数をいちいち数字にせず言葉で入力すればいいので google 電卓は便利)。ちょうどピコメートルくらいか。原子半径の 1/100 くらい、原子核半径の1000倍くらいだけ、はやぶさ2によって地球の軌道は縮んだことになる。何てことをしてくれたんだ。