月が出ていたので、以前から思っていた撮り比べを実行。

PENTAX Q7 + Ai NIKKOR 200mm F4。ISO100 / F5.6 / 1/125秒。ステライメージ 7 で10枚コンポジット・アンシャープマスク・レベル調整。(クリックでピクセル等倍)

PENTAX Q7 + Ai NIKKOR 200mm F4

PENTAX Q7 + コ・ボーグ 36ED(口径36mm / 焦点距離200mm / F5.6)。ISO100, 1/125秒, ステライメージ 7 で10枚コンポジット、アンシャープマスク、レベル調整。(クリックでピクセル等倍)

PENTAX Q7 + コ・ボーグ 36ED

予想通りだが、望遠鏡であるコ・ボーグの圧勝。しかし Ai NIKKOR レンズがここまでひどいというのも意外だった。色収差もひどいしアンシャープマスクをかけても眠い。無限遠がちゃんと出ていないのかもしれんが。

PENTAX Q7 はセンサーサイズが35mm判の 1/4.6 しかないので、装着したレンズの焦点距離は35mm判換算で 4.6 倍相当になる。200mmレンズを付ければ920mm相当になり、小さい機材でお手軽に月面を大写しできる。だがしかし、光学性能に余裕のないオールドレンズを組み合わせてしまうとこういう結果になる。

銀塩写真時代の35mm判用レンズはもともと「焦点面のイメージサークルを35mm判で切り取って印画紙サイズに引き伸ばしたときに鑑賞に耐えうる」程度の基準で設計されているはず。だからイメージサークルの中央部を Q7 の小さいセンサーで切り取ってしまうようなことをすれば、解像度は35mm判で見たときの 1/4.6 に落ち、色収差は 4.6 倍に拡大される。去年の月食を同じ PENTAX Q7 + Ai NIKKOR 200mm F4 の組み合わせで撮ったわけだが、いまいちボヤッとしてシャープさがなくてなぜだろうと思っていた。よく考えたらこういうことだったんだな。ミラーレス機はマウントアダプターさえあれば何でも付くし、古い MF レンズも数千円で売られているのでついこういうことをやりたくなるんだけど、カメラ側は35mmフルサイズか APS-C くらいまでにしといた方がよさそう。天体に使うのはお勧めしない。現行のレンズを使えばもう少しましかも。今度やってみよう。

コ・ボーグ 36ED はよく写る。ピントをもう少しちゃんと合わせてシーイングの良い日に撮ればもっといけそう。ヤフオクで安く買えたのでこれはお得だった。