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1999年4月1日
Microsoft,Linux ディストリビューションをリリース。Windows 2000は凍結MicrosoftのCEO(最高経営責任者),Bill Gates氏は4月1日,同社がLinuxの新たなディストリビューション「Microsoft Linux 2000」を今年中にリリースすると発表した。また,現在開発中の次期WindowsであるWindows 2000の開発を凍結することを明らかにした。 同氏によれば,この新製品はMicrosoft社内では「Helsinki」というコードネームで呼ばれ,既に開発が進められていたWindows NT 5.0(現 Windows 2000)と並行する形で1998年から開発が進められてきた。 Microsoft Linux 2000 はRed Hat社のRed Hat Linux 5.2をベースに独自のソフトウェア群をパッケージとして加えた構成となっており,IE5 for LinuxやOffice 2000 for Linuxが含まれている。また,Sunの互換テストに合格したVisual J++の "100% pure Java" バージョンも同梱される。Gates氏は「カーネル部分に既存のLinuxカーネルを使うことでアプリケーションの移植作業に専念することができ,トータルでの開発コストを劇的に削減することができた。また,Linuxは全てのソースコードが公開されているため,今までLinuxコミュニティにおいて開発されてきた優秀なソフトウェアのソースコード資産を また,今回のMS Linux 2000のリリースに伴い,Windowsの次期バージョンであるWindows 2000の開発を事実上凍結することをGates氏は明らかにした。突然の凍結の理由について同氏は「だって全然使えないんだもん、しょうがないじゃん!それにLinuxのペンギン君の方が東洋の漢字みたいなWindowsのロゴマークよりクールだしね」と述べた。 Gates氏は,「これはRed Hat,あるいはLinuxコミュニティに対する“敗北”を意味するものではない」とし,「我々には常に最高のものをユーザに提供する義務がある。我々は常に前進しなければならないし,それは可能なことだ」と語った。
[Taro Nakano,TNNet/USA]
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